V-storm50の時々日記 会派視察Ⅱ


11日は中央線沿線の三鷹市を訪れました。三鷹市を訪れるきっかけとなったのは昨年の会派勉強会でセミナー参加しその時の講師のひとりが三鷹市の清原慶子市長の【都市再生とコミュニティ創生で進める持続可能な協働のまちづくり】の講演を聞き、その先進的な取り組みと実施例、効果、課題などを市の担当者から直接聞き取り調査をしたかったからです。
午前10:00に三鷹市市民協働センターでの面談でしたが30分ほど早し到着し、幸い担当者が居られたので早速、センター内の説明からお伺いいたしました。三鷹市の取り組む市民と行政の協働のまちづくりは大変進んでいます。そもそも清原慶子市長は大学生の頃より市民参加を体験し平成15年に市長に就任し、より積極的な市民と行政によるまちづくりに取り組む市政運営がその柱となっているようです。現在3期目で人口は約18万人市内には宮崎駿の「ジブリ森美術館」「山本有三記念館」「太宰治サロン」などがある東京のベッドタウンでもある閑静なまちです。
三鷹市の取り組む「コミュニティ創生」の具体例としては
①少数公募市民とテーマ別に「市長と語り合う会」(例 初めての夏休みについて小1との会など)
②無作為抽出による市民会議・審議会の市民参加「まちづくりディスカッション」
③市長と職員のトークセッション(月1〜2回10人程度と約80分 182回2,202人と対話)
④職員提案の「ベストプラクティス市長表彰」の実施
⑤職員ハンドブックの作成(職員執筆のハンドブック作成 職員間で共有)
特に「まちづくりディスカッション」は2006年から始まり現在まで6回行われている。
三鷹市の無作為抽出方法が素晴らしいのは18歳から90歳までの市民から地域、男女、年齢別それぞれ平均化するようにプログラムを組み実施していることです。

以下その実施方法・実際等を箇条書きでご紹介致します。(参加は約60名〜110名)
□テーマごとに日程は決めるがほぼ土曜日午後と日曜日で約1.5日(謝礼は1回3,000円)
□無作為抽出で市長名で案内郵送約6〜8%が参加(仕事都合、身体が悪いなど不参加の理由も多 い。また、不参加の市民もテーマについてその後も関心が高い)
□事前に資料は送らない(予習する人しない人など参加者にレベル差ができるため)
□決定されたことは総合計画等に反映される。(約70%が実施されている)
□答申に対するコメントは必ず行う(可・不可・検討等)
□旗揚げアンケートやポイント投票など口下手の人にも参加し易い運営方法
□特定のリーダーやファシリテーターはつくらない


【この方法での効果】
◇参加者が集まり易く、特定のメンバーにはならない
◇ごく一般的な市民の普通の意見が聴ける
◇反対集会にはならない
◇市民と職員との信頼関係が出来る
◇陳情・要望の偏りがない


【はじめた当初の問題】
◆議会軽視との意見もあった
◆認知されるまでの時間

このまちづくりディスカッションは実施報告書で少数意見も含め詳細な資料やグラフを加え作成され市民が各所で閲覧できる仕組みづくりが出来ている。



三鷹市を出発し午後2時過ぎに巣鴨に到着、商店街で賑わう「とげぬき地蔵」の参道を見学してきました。「おばあちゃんの原宿」とも呼ばれるこの通りの商店街の活性化は目を見張るものがありました。台風が通り過ぎた猛暑の中も元気に参拝し、買い物する元気な「おばあちゃん」に圧倒されました。見附の商店街にも何かの参考やヒントになったらいいですね!




赤い下着のショップにもお孫さんのお土産などもしっかりと販売されています。
薬局では「腰痛」「肩こり」「目まい」「膝痛」「耳鳴り」など高齢者対応の薬や処方が目立ちました。
お休み処や食堂も日本茶、丼ぶりものなどさすがに気遣いが細やかです。また訪れたくなるまちかど。そんな気持ちにさせる商店街でした。