V-storm50の時々日記 6月議会一般質問


6月議会で11日と12日の2日間にわたり一般質問が行われました。私は11日の5番目に行いました。この6月議会より一般質問は
今までの午後1時開始から改正され午前10時からとなりました。この改正は質問者が多く2日間で12人を超えた場合午後1:00
からだと例えば1日6人以上となった場合は休憩を挟み1人の制限時間50分×6=300分(5時間)+20分(休憩)となり、終了が6時を
超えることになり見附市議会の議会規則の議会は午前10時から午後5時までとする議会条例を変えなくてはならないことになります。
それらを考慮して午前10時から行い午前中に2人の質問が出来れば午後は4〜5人となり時間内に収まるとのことで今回より変更され
ました。勿論、重要な案件や議会の成り行きで時間を延長することは今までも例がありますし、時間延長は可能ですが一般質問の
を含め、議会では議員は勿論、市長以下の執行部(各課の部課長)も質問の内容に関わりなく全員が議場から離れることはできません。
勿論、緊急且つ、重要な議案や議会の紛糾などが生じれば延長して充分議論や質疑を重ね、合否の採決するのは議会の責任でもあり
役割りでもありますが、特に市民の関心のある一般質問をあまり長い時間をかけて行うことはお互い緊張度を持続させながら行うことが
難しくむしろ、少し余裕をもち、一般市民も出来るだけ傍聴して頂ける環境を作りたいとの理由での改正となりました。

以下、私の今回の一般質問と執行部の答弁を要約してこのブログで紹介させて戴きます。
今回の質問の骨子は市が取り組む広範囲な市民サービスへの基本姿勢や問題点更に私の提案する改善点などを質問しました。
2000年代のはじめから世界的な潮流として今までの行政が行ってきた言わば「行政管理」から「行政サービス」や「行政運営」への
考え方の変化や様々な事業の実施についてもその根本が「市民サービス」に繋がっていて市民の満足度を上げることが行政の大事な
役割との考え方の広まりを見附市ではどのように考え実行しているかが大きなテーマです。

◆市民サービスの向上について
質問 市長の考える市民サービスや行政運営、行政経営の率直な考えや思いは?
答弁 市民との協働のまちづくりが基本。市民と行政とが同じ目線で知恵を出す。情報、課題、意識の共有。簡素で効率的な行政運営等で市民に幸福感を感じて戴くことを基本姿勢に今以上の向上を目指します。
質問 窓口や申請手続き等市民サービスに繋がる業務の簡素化や利便性向上への取り組みについては。
答弁 チェックシートの作成や待ち時間短縮を図る整理番号発行機の設置。また窓口アンケートなどで職員対応の向上に努めています。
質問 県内最少の正職員数の実数と比率、頻発する自然災害時等のマンパワー不足など職員減などの対応は如何。
答弁 正職員357名非正規職員244名で正職員は全体の59%人口1万人あたり58.22人、県内20市の中で人口比率で最小の職員です。今後も民間委託を含め適正化に努めたい。災害時等には部署を超えた本部体制や自主防災組織、技大、民間機関との連携。職員の研修にも努め専門的知識やマンパワー不足に対応している。
質問 市民サービスを広範囲に捉えると所内の経費削減も大事と思う。業務改善や見直しなど運動は実施しているか。
答弁 昨年8月から職員の改善提案制度をスタートさせ、職員から業務の効率化や市民サービスに繋がる提案が昨年66件あった。まだ直接的な経費削減などには至らぬが今後も積極的に取り組みたい。
質問 私も議員として年間の書類の多さに驚く、役所全体のペーパーレスの取組みをしている近隣自治体や全国の自治体もあるが検討してみたらどうか。
答弁 以前役所内でも検討されたが至らなかった。現在庁内ネットのメール等で文書簡略化など取組みしている。
質問 ペーパーレスには紙代、印刷、保存、処分など大きな効果が期待できる。更に封書の発送業務の見直しなども経費削減に繋がる。又、今自治体などが始めたオープンオフイスの導入については。
答弁 経費削減としてペーパーレスと同観点で封書の発送業務やオープンオフイスやクラウド化にも情報を取り経費削減に対応したい。

質問 市民との協働のまちづくりのパートナーである市民との信頼関係の意味からも毎年春に行われる人事異動のスパンを考慮
したりするなど職員のスペシャリストの養成についてはどんな意見ですか?
答弁 人材育成と人事異動の関係の質問と思います。人事考課制度での評価に加え個人希望も聞きながら全体のバランスを考え
特に期限を区切らず考えています。
質問 市民と協働との観点からもNPO組織の拡大、拡充を市としても支援して戴きたいところですが個人と個人を結び付けるなど
コーディネーター的な人材の育成や事務局支援などまちづくり課での支援の検討についてはどう考えていますか?
答弁 過去2回程の協働セミナーから今年はもう一歩推し進めたコーディネーターの養成や具体的行動を支援した、交流、連携を実施
して行きたいと思います。 

質問の最後に市町村アカデミーの機関誌に発表された久住市長の「コア人材たる職員に期待する」と題する意見について市長はその
中で「職員は市民活動のレベルに意識を振り向けてほしい。市民も行政任せにせず、社会に役立つことに喜びや価値を見出すことで
ソーシャルキャピタルが醸成され、そこから市民と職員とが歩み寄って手を結ぶことで協働が生まれる」と語っておられます。私も
その通りと思います。市民が求めているのは職員の本気度です!それが市民を熱くすることにつながります。そこから地域力、
結束力そして満足度が生まれます。市民の満足度が上がると犯罪率や失業率が低下し、出会いが増え、出生率が上がるとの面白い
統計も発表されています。大いに期待しています。頑張って下さいと結びました。

(説明)
オープンオフイスとは 役所内で使用する膨大なパソコンで使用している様々な有料ソフトを自治体間や大企業間などで共有する
無料ソフトで今現在全国的に注目されている取り組み(近くでは会津若松市などが実施、ワード、エクセル、パワーポイントなど
役所の業務で使用しているソフトを無料に切り替え、市のホームページも格安のシステムに変えた。更に長野市ではペーパーレス化
を行い併せてコピー、ファックス、プリンター、スキャナーを4分の1に削減しています)
クラウド化とは いわゆるアウトソーシング(外注)で様々な情報管理や情報処理を行うシステムで現在では世界的な潮流となりつつ
ある効率的且つ、安全で安価なシステムです。