V-storm50の時々日記 6月議会閉会


7日より始まった6月議会が19日閉会しました。6月議会では例年総務文教と産業厚生の2つの常任委員会の合同所管事務調査が
行なわれます。過去3回このブログで紹介させて戴きました。この6月議会で一番問題となったことは、先回ブログで紹介した
防災公園 道の駅「パティオにいがた」の工事でした。12日の本会議の一般質問終了後に、この事で急きょ、議員協議会が開催され
ました。内容は今議会に追加の補正で約2,800万の道の駅建設の予算が上程されたのですが議会の承認前にすでに工事が着工され
その一部が完成している事が発覚し、副市長と産業振興課長が議員協議会で経過説明と陳謝、再発防止を行うとした説明があり
ました。

17名の議員から当然「議会無視!」「議会軽視!」など厳しい言葉やいきさつの詳細な説明を求めるなどが行われました。
この「パティオにいがた」は産業振興課が担当していて課長や担当職員が工事関係者との工程会議等に参加しながら工事の
進捗状況をチェックし、確認していたものですが漏れがあったものと思われます。このような事態は聞いたところ見附市議会として
始めてのことで当然議会で問題視されました。

この議案は産業厚生委員会の所管であり14日に行われる産業厚生委員会で再度質疑すると決定し、その日は終わりました。
14日の常任委員会の中でやはりかなりの質疑や当局の対応などを問題視し、最終日の本会議場で市長から正式な謝罪と改善策の提示
などを求める意見もありました。
17名それぞれの議員は17通りの考えがあるかと思いますが私は自分なりに今回のことを考え以下の発言をしました。

「市民の期待が大変大きい見附市が作るパティオにいがたはオープンを8月23日に控え、職員は絶対に遅れてはいけないと云う責任感
とプレッシャーの中で議会のことにあまり精通してなかったと解釈しています。結果としては確かにフライング(勇み足)では
ありましたが、先日、議員協議会で副市長並びに産業振興課長が経過説明と陳謝、再発防止策を講じるとの説明で納得すべきと
思います」
と発言しました。

私はその職員の立場や心情を思いやると察するに余りあるものがあります。久住市長は民間出身でその民間感覚の行政運営は
発想や実行力など内外から高く評価されて現在3期目となる市政運営を行なっています。私は特に民間の企業が導入している「人事評価
システム」を注目していました。今までの行政職員は市民サイドから見るとどうしても「お役人」的で慇懃無礼、無関心、無感動的
に見え何事にも積極的ではないように感じていましたし、私と同様の見方をしている市民も多かったように思います。
この「人事評価システム」の中で市長は「何もやらないで失敗もしない職員より、失敗を恐れずチャレンジする職員を正しく評価
できるシステムにしたい」と語られたことがあります。私はこの事が職員の意識改革に繋がると思います。

今回のことで真っ先に思い出したのはこのことでした。もし、仮に民間であっても一担当者(仮にその人が平であれ係長クラスでも)役員会や
株主総会などで代表取締役がその一担当者のことであやまるような事態になった場合のその社員(職員)の気持ちを察してやるのが思いやりであるし、
優しさであると考え、一担当者の責任問題で終わらせず、何故そうなったかのかを組織を上げ検証し、再発防止の具体策に結び付けることこそが
大事と思います。何かをやれば失敗というリスクもありますが恐れずチャレンジするそんな逞しい職員であってほしいと思います。

今回の一般質問でも私は最後に「職員の本気度。それが市民を熱くさせることに繋がり、それが市民と行政との協働に繋がる」と
言葉を結びました。職員の一層の挑戦を期待しています。