議員活動報告 季報「あおい」

遅ればせながらあらためて

あけましておめでとうございます。いつも変わらぬご支援とご理解を頂き感謝申し上げます。私の後援会「あおいの会」の名前の由来はアメリカの詩人「サムエル・ウルマン」の詩「Youth](青春とは)からイメージしています。この詩との出会いは私の人生の転機となった繊維産業から県営中部産業団地に2006年に進出したUSS新潟に転職した時、大変お世話になった当時の副会長から頂いた一冊の詩集でした。S・ウルマンはあのタイタニック号沈没で助かった奇跡の人でもあります。この詩は真の「青春とは」を私の心に印象深く語り掛けてくれたのです。以下、引用いたします。

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Youth 青春とは
青春とは、真の青春とは…年を重ねただけで人は老いない夢を失ったときはじめて老いる 青春とは 若き肉体のなかにあるのでなく若き精神の中にこそある。
誰にとっても大切なもの それは感動する心 次は何が起こるのだろうと眼を輝かせる子供のような好奇心 胸をときめかせ未知の人生に挑戦する喜び 勇気と希望 ほほえみを忘れず、命のメッセージを受信しつづけるあなたは いつまでも青春
                                     抜粋
この詩集は四季折々の空と大地の写真をバックにYouth 青春とはが綴られています。そして青春は色をイメージするとブルーそこで会の名前を「あおいの会」にしました。
 さて地方議会はご承知の如く3、6,9,12月と年4回の定例議会を行っています。3月議会では新年度予算、6月は条例の一部改正等と所管事務調査、9月は前年度決算の認定12月議会は条例の一部改正等が主な内容となりその他、補正予算や人事案件等が議題となります。現在私は産業厚生委委員長を拝命し、主に病院や医療等の健康福祉、商工業農林等の産業振興関係、建設、土木、道路等、ゴミ処理、上下水道等様々な市民生活に直結する部門を審議する委員会です。今後、特に市立病院の新病棟建設の進捗と見附駅周辺活性化は大きな事業で市民の関心も高く委員会としても市民に情報を伝えながら市民の声が行政に届くよう最大の努力を重ねて参りたいと思います。 
 

 今現在、市民の皆さまの関心は市立病院のこれからのあり方ではないでしょうか?更に少子高齢化人口減少への対策とその影響ではないでしょうか?少子化は公立保育園や小中学校等の行く末(教室、体育館、プール等の維持管理)や将来の生産人口(納税者)の減少による税収面、更に高齢者の増加による医療介護、高齢者福祉面での充実とそれを支える人材への不安などかと思います。これらの課題は見附市だけでなく日本全国の地方自治体のすべての大きな課題でもあります。誰もがいつまでも健康で幸せな老後を望んでいます。個人の努力や常日頃の健康生活も大切ですし、もし医療や介護が必要な場合の市としての対応も今以上に充実しなければならないと考えます。昨年私の住んでいる地域が11番目 となる「西地区スマイルコミュニティ」として立ち上がりました。これで市内全域のコミュニティが完成しました。一町内では中々解決出来ない課題や助け合い「絆 」づくりとしてこの地域コミュニティが担う役割が実はとても大きいと感じています。少子高齢化人口減少は前段で話したように行政サービスにも様々な影響を与えます。これからは「行政サービス」から「行政フォロー」の時代となり地域住民がまさしく「自助」「互助」「共助」最後に「公助」の考え方でまちづくりが必要です。役所もAIなど人工知能を駆使して省力化を推進し、行政コストの削減など新たな課題に積極的に取り組む改革が必要です。


 国が年々膨れ上がる介護等の費用を抑制する目的で全国の自治体にこの「地域包括ケア」システムの浸透を促しています。分かり易く言うと「住み慣れた地域や自宅で家族や地域の人々に支えられ在宅医療や投薬指導等医療介護面を支えよう」と言う考え方です。何故なら施設やベッドも不足していて、何より医師、医療スタッフ、介護スタッフの人材が圧倒的に不足しているからです。家族やご近所で支え合うことは簡単なことではありません。見附市だけでなく全地方都市共通の大きな課題です。これからも民生委員やコミュニティが連携しながら共通認識で支え合う事が大事かと思います。

 

議会もワンチーム
 昨年、流行語ともなった「ワンチーム」の活躍は凄かったですね!ラグビーのルールさえ分からない自分も手に汗を握り応援した興奮はまだ冷めません。この「ワンチーム」の考え方は議会でも必要と思います。現在16名の議員はそれぞれ地域も考え方も年齢も価値観も一人ひとり違います。「チーム議会」を実現するためには議員間討議を繰り返し、一致できたものを次年度予算反映へ、議長が市長に提出する。会派や立場を超え、お互い説得、協力して、議員間討議が充実強化されれば今以上に議会が行政に関われる。議員提案の活用は「住民にとって最良の意思決定をすることが議会の役割」につながると思います。思想信条が違い、地域や職域を背負ったり価値観や見解の相違などで会派間の批判合戦が先行して議会が対立することは市民の望んでいる議会の姿とは言えません。そして何も決められない議会であってはなりません。今地方議会にこそ何かを変え、少子高齢化人口減少に対応するまちの未来に向け、真に開かれた市民のための議会が求められているのではないでしょうか。私が9月議会の一般質問で市民の健康診断の受診率を上げるため、市長が市民に健診の大切さを呼掛けて頂きたいと提案したところ早速今回の受診案内に久住市長の名前で呼掛け文(ピンク用紙)が入っていました。小さなことの積み重ねも大切かと思います。市民の思いや願いはまさしく多様です。地域、年代、男女、家庭環境など様々でどんなことでも賛成も、反対もありますし難しくて「YES」とも「NO」とも言えないこともあるのではないでしょうか。いずれにしても100%の市民が賛成することは難しいかと思います。また願いが仮に10あっても10を一挙に実現することは出来なくても1つでも2つでも前に進めることも必要でしょう。
今、国政も地方でも選挙ごとに投票率が下がり政治への関心が薄くなっています。確かに国会を見ても政治不信は根深く、政治家や議員へ厳しい目が向けられています。少なくても見附市議会議員は常に襟を正し市民のために何を為すべきか、どう行動すべきかを常に自問自答して行動しなければなりません。市民が望む「希望ある明るい未来」は批判や反対だけでは何も生まれませんし、ひとつも前に進みません。批判も反対も結構ですが、そこまで言うなら積極的な提案、代案を示してこそ市民から選ばれた責任ある議員と言えるのではないでしょうか?

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駅伝の面白さ 

 元日のニューイヤー駅伝に続く大学箱根駅伝そして1月12日は都道府県対抗女子駅伝が立て続けにTV中継された。今年は東京オリンピックイヤーとしてスポーツへの関心が例年より高いようです。私は昔からマラソンより駅伝の方が好きです。それは多数のランナーがタスキをつなぐあのチームワークと誰かのミスや不調を誰かが庇い、フォローして総合力で目標を実現する選手同士の信頼が観ていて伝わるからです。そこに感動のドラマが生まれます。全てを出し切りタスキを手渡し、駆け出す仲間の背中を「ポン」と叩きそのまま道路に倒れ込む選手もいるし、中には制限時間内にタスキを仲間に手渡すことが出来ず、泣き崩れる姿。タスキの色が変わり無念の一斉スタートで駆け出す選手もいる。駅伝と言うただ走るだけのスポーツの中にも大きなドラマや血のにじむ練習や合宿生活での仲間づくりや信頼関係まで感じることが出来る。また伴走する車からの監督の声掛けもランナーたちを勇気づけ、鼓舞させる。レギュラーになれず給水係として選手を支えている部員の姿もいい。見附市も行政と市民と議員がタスキをつなぎ素晴らしい未来というゴールを目指したいと思います。

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 大衆の判断
世界価値観調査の主要国における信頼度を比較すると興味深い。
【新聞・雑誌の信頼度】
   日本   72.5%
   フランス 38.5%
   ロシア  35.9%
   カナダ  33.0%
   ドイツ  28.7%
   イタリア 24.7%
   米国   23.1%
   英国   13.4%
【政府信頼度】
   日本   29.1%
   フランス 28.9%
   ロシア  42.9%
   カナダ  36.8%
   ドイツ  22.8%
   イタリア 25.8%
   米国   36.8%
   英国   32.4%
 日本は新聞・雑誌の信頼度は2番目フランスから見ても34%も高く最も低い英国から見ると何と59.1%も高く、逆に政府信頼度では日本は4番目と真ん中あたりだ。どうやら日本人はマスコミの報道を7割以上が本当だと思い、反対に政府の言う事は7割以上が信用していないことになる。TV報道や活字に弱い国民性は果たしてどうなのだろう。マスコミや報道機関は「見せたくないもの、知らせたくないものは報道しない」それも報道の自由だと胸をはる。こんな言葉を聞いたことはありませんか?
  【印象操作】
相手に与える情報を取捨選択したり、恣意的な伝え方をしたりして、相手が受け取る印象を制御しようとすること。マスメディアが都合のいい部分だけ断片的に報道して世論を誘導しようとする(という見解)は、目的としては印象操作、手段としては偏向報道と呼ばれる。
相手が抱く自らや第三者への印象を自分にとって好都合なものになるよう、情報の出し方や内容を操作すること。
  【情報操作】
与える情報(証言、記事、写真、映像)を制限したり、虚偽にならない範囲で改変することによって、その情報を受け取った者が受ける印象や判断結果に影響を与えようとする行為。俗にイメージ操作ないし印象操作とも言及されたりする。
 【メディア・リンチ】
マスコミ各社がこれはネタになると思うことを殊更、違法性、事件性、更には倫理、道徳、反国民(市民)性など、さも重大性があるよう一斉に大々的に報道、その内容はまさに犯人扱いや犯罪的匂いを印象付けて集団で競い合いバッシングすると言うまさにリンチに近い行為。
 先に日本を訪問したローマ法王はこんな指摘をしている。「最近欧米に広がりつつあるポピュリズム大衆迎合主義は社会不安が背景にあり、問題に直面すると声高な者に影響され思慮深さを失った大衆の判断が危機を招く」
私たちも肝に銘じて判断を誤らないよう心したいと思います。


人も減り!
   金も減る!
 と言う事で嘆いていても減るものは減ります。プラス思考ポジティブに考えましょう。まちを元気に楽しめる空間と仲間づくりを目的に本町の「ブエナビスタ」で月1回はイベントをやろうと企画して1月13日見附で初めて「映画を語る会」と言うトークショーを開催しました。私も出演しました。次回は「わが青春の想い出の1曲」を語り、聴く会です。今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

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