V-storm50の時々日記 3月議会終了


いきなり、アンパンマンのイラストでビックリ!でしょうか?適当な写真やイラストがないので故「やなせたかしさん」のアンパンマンに登場して戴きました。少し憂い顔のリアルなアンパンマンで珍しいでしょう!

さて3日より始まった3月議会も19日に無事?と言えるのか、とにかく終了しました。ご存じの通り、新しい年に始めて開催される議会で新年度の予算が執行部より上程されその新年度予算について活発な質疑、討論、そして最後に採決が行われる一年の議会の中でも重要な位置づけとされている議会です。勿論、新年度予算の他にも各条例や補正予算等も議題として上程されます。アベノミクス等で国も都道府県も全国の自治体でも積極的な予算が組まれ見附市でも157億3000万円。前年度比15億6000万円と11%増で見附市で最大規模の予算となりました。また、3特別会計と4公営企業会計を合わせた8会計の総額では350億6200万円となり前年比12.5%の増となりました。

少子高齢化、人口減少社会の到来が日本全体の大きな課題としてクローズアップされる中、県は勿論、各市町村に於いても年々人口が減少し、高齢化率が高まる中、まちづくりより「まちのこし」が喫緊の課題として浮上しています。見附市では「健幸長寿のまちづくり」を基本に安心して子供を産み、育てることが出来るまち。人が集い、賑わいを生み出すまち。を目指し、今まで進めてきたSWC事業(日本一健康なまち)や子育てするならみつけ。18年教育などと共にまちなか賑わい創生の施設、公共交通体系の更なる充実、道路空間の整備、地域コミュニティとの連携で放課後児童の居場所づくり、病後児保育の施設等々を充実させ「市政運営の基本は市民との協働のまちづくり=市民と行政との密接な連携」を柱にした「健幸を実感できるまち」の実現を目指す」としています。

議会に於いても人口減少、高齢化社会に対応すべく活発で熱心な質疑や討論が行われました。時折り耳にするのが昔の議会は今より活発で骨のある議員がいて執行部と丁々発止とやりあったものだ。今の議員はそれに比べて弱いとか、だらしないとか、力がないとか、勉強していないとか様々に批判されることもあります。
そうでしょうか?今は国会に於いても野党の爆弾男の質問で国会や予算委員会が紛糾することもありません。また、民間企業に於いても昔の様に労使間で争議が大きくなりストライキ、デモなども聞かれることはほとんどありません。

民間で言えば労使間で争う時代は終わったのでしょう。地方議会でも昔の様に役所に入るのに議員であれ市の職員であれ、まちの実力者であれ、縁故採用などはできませんし、力のあるベテラン議員が我田引水的手法で道路、消パイ、下水などを優先的に地元にもってくることも出来ません。そういう時代はもう過去のものです。執行部と議会はある意味相対関係で監視、批判も重要ですし、厳しい追及も時により必要でしょう。しかしお互いの立場を超え一緒に考え、場合によっては積極的で有効な提案も必要であると考えます。市民の立場に立って考えているのは行政も議会も同じと思います。つまり最終目標は同じと考えます。ある意味、車の両輪とも言えます。

このような時代だからこそ一人ひとりの議員の行動、言動、不断の勉強、努力など総合的な議員力が問われるのではないでしょうか?それは市民一人ひとりの言わば市民力にも同じことが言えると思います。自分の主張や考え方だけを押し通そうと他人の意見に全く耳を貸さない人。一方的な情報だけで判断する人。常に人を羨み、妬み、嫉み自分が不幸なのは世の中が悪いと思う人などが居られることは残念なことです。私は「立派な人」とか「頭のいい人」と言われるより(最もそんな頭は元々ありませんが…)「温かい人」「熱心な人」と言われたいと思います。
今回の3月議会最終日19日の本会議に於いて各委員長の委員会報告後に議案ごとの討論の呼びかけが議長よりあり本来通告では5議員から原案反対の討論が行われる予定でその後、私が原案賛成の立場で討論する予定でしたが反対討論に手挙げをする議員がなく(と言うより議長の「討論はありますか?」の問いかけに反対派の5名が反応しなかった不可解な反応?)のため、私の賛成討論は「幻の討論」となりました。全文ではありませんがここに公開致します。

平成26年3月議会「平成26年度当初予算 賛成討論」
ただいま議題となっております議第1号 平成26年見附市一般会計当初予算について、原案賛成の立場で討論いたします。

今、我が国が抱える大きな課題は少子高齢化から派生した人口減少問題であります。
私が今回一般質問でも取り上げたこの大きな問題は新潟県は元より、
見附市に於いてもこれからの市政や、次の世代につながるまちづくりを
考えるとき、どうしても避けることができない大きな問題であり課題であると
考えます。
この大きな課題に立ち向かうためには、これまで見附市が市民と共に
築いてきた、自助、公助、共助の関係を尚、一層深い絆として、かけがえのないふるさと見附の地域を残していくのかを考えていかなければなりません。
見附市平成26年度一般会計当初予算は、「健幸長寿のまちづくり」のキャッチフレーズのもと、前年度比で11.0パーセント増、過去最大規模となる157億3,000万円の積極的な予算であります。
新年度予算の重点施策は第4次総合計画の後期基本目標を実現するために
◆人と自然が共生し健やかに暮らせるまちづくり
◆安全安心な暮らし易いまちづくり
◆産業が元気で活力あるまちづくり
◆人が育ち人が交流するまちづくり
◆行政の経営計画 の5つのテーマに沿っていると考えます。そしてこれらの施策を実行することで見附市が全国に誇れるSWC事業の更なる推進を図り、『健幸を実感できるまち』の実現、更には『定住人口の増』へ繋がると考えます。そしてこの中心は、「人が集い、賑わいを生み出すまち」を目指すとして、市民が集える場として、コミュニティ銭湯や市民ギャラリーなどを整備し、この施設の管理や運営に市民が参画し、そして、従来からすすめている公共交通網の充実などと融合し、ひとびとが集う場を生み出すことと、しています。
そして、それによって、まちなかに賑わいを取り戻そうとするものであります。これは、行政が示し主導するものではなく、多くの市民の方々の声を交えた、度重なる検討や議論を経て、共に、どの方向に向かって行こうかを考え、
それを具体化する歩みの一つだと考えます。
また、住宅取得助成制度の創設や、子どもの医療費助成の拡大や
病後児保育の開始、県内初の不育症治療助成など、子育て世代への支援の充実にも配慮をし、市の将来に向けて、定住人口の増に向けた配慮も
盛り込まれています。
一方で、心身の健康づくり、高齢者福祉、障害者福祉、防災減災、環境、教育など、これまで進めてきた施策についても、優先度や必要度に応じた
厚みをもたせた予算であり、様々な世代や立場の市民にも気配りされた適正且つ、積極的な予算編成がなされているものであります。

今(こん)議会で討論となっている温浴施設は「まちなか賑わい検討委員会」の提言内容によるもので温浴施設の必要性そのものは市民の願いであることは否定できないのであります。反対の討論においても「温浴施設そのものは反対ではない」と言われているのはこのことの表れです。
それならば現在の議論は具体的にどのように作るのかについてのものに
なるはずです。反対の論点の指摘は大きく次の2点であると考えます。
1つは財政面
最大限の建設費11億円は見附市に耐えられるのかと言う指摘です。
執行部は温浴施設として格別の59%と言う国家補助をつけることが
出来たこと。
市の負債である市債残高は約140億円だが返債時に国の補助がある
優良債が全体の96%で実際的負担は約40億円であり、新潟県の市の中で一番低い実質公債費率であること。
近隣自治体の温浴施設の建設費と比べても過大とはなっていないこと。
運営経費も赤字が許されない民間温浴施設の運営をベースに余分な
経費を極力なくす様に始めから設計されている。
1Fが無料で利用でき集会も可能なパブリックスペースや災害時等の避難所も想定できる施設である面もあり、財政面で極めて配慮されたものであることは明らかです。

2つ目の設計面です。
3階の岩盤浴のコーナーが不要であるとの指摘です。「まちなか賑わい
検討委員会」の提言は多様な多くの人たちが利用する施設です。
高齢者中心とならざるを得ない従来型の施設では若い世代や市外から
「見附のまちなか」に来てもらうのは極めて難しいことであることは想像できることであります。
3室6種類の先進的な岩盤浴新潟県内にも、ないもので、発表を聞かれた女性の皆さん方より特に期待する声を多く耳にします。
また、入場来場者も近隣の温浴施設の実態や専門家の20万人以上という分析からも実現性の高い目標であると考えます。

反対であれば、具体的に財政的にはどの位の建設費にすべきなのか、又設計的にはどのように設計変更をし、変更によりどのくらいの利用者目標となり採算が見込まれるのかを示されなければならないハズです。

見附市は水害と地震という2つの激甚災害から10年を迎えます。
平成の大合併市町村合併が進むなか、自律の道を選択してすすめてきた様々な取り組みは、地域コミュニティの着実な推進や、ネーブルみつけやパティオにいがたなどの市民が集う場所の創出、見附ブランドの再認識と
発信など、確実に成果を表しています。
多くの市民が長く待ち続けてきた自分たちの温浴施設です。一刻も早く実現させ「まちなか賑わいの中核施設」としてその力を発揮させようではありませんか。
過去に於いても、ネーブルみつけ、コミュニティバス、イングリッシュガーデン、パティオにいがたなどそのたびに反対キャンペーンがなされました。市長の施政方針にもありましたが人口減少社会では「まちづくり」より「まちのこし」と言う厳しい認識で手を打っていかなければ見捨てられることになりかねません。
積極的に手を打つまちと、取り残されるまちの差が表れてくるに違いありません。
健康日本一、子育てするなら見附、財政の許す範囲では積極的にチャレンジし続けるそんな見附でありたいと思います。

市政運営の基本は『市民との協働のまちづくり』であり市民と行政とが
情報や課題を共有し、共に知恵を出し、共に行動することとで『まちの魅力』『地域の誇り』を創り上げることが出来ます。
これからも市民の声なき声にまで耳を傾け、気配りし、魅力あるコンパクトシティを目指したいと考えます。
多くの市民の願いは「このまちに暮らして良かった」と実感できるまちであり、「このまちに誇りがもてる」ことだと思います。
これからも、「市民一人ひとりが豊かさを実感できるまち」の実現に向けた歩みを進めるためには、真に必要な重点プロジェクトは何かを判断し、
そのために取り組むことが求められます。この観点から、平成26年見附市一般会計予算は、市民の視点にたった予算であると評価をするものであり、以上をもって、原案賛成の立場での討論といたします。
議員各位のご賛同をよろしくお願いいたします。         五十嵐 勝