V-storm50の時々日記 オセロかドミノ?


今回の総選挙の印象的で考えさせられたこと
投票率戦後最低の59.32%だったこと。小選挙区無効票が戦後最高の204万票もあったこと。
国民の多くが政治不信、政党不信、政治家不信を抱き、政策に共感が得られず、仮にあっても自分の選挙区にいなかったケースが伺える。
尚、無効票の半数が白紙だったことが国民の意思を象徴しているように感じました。

小選挙区制の怖さが印象的でした
一人しか選べないこの小選挙区制は2大政党を目指すにはひとつの方法と思う。以前のような中選挙区制で数名が選ばれれば多党乱立に
更に拍車がかかる恐れも否定できないが今回のようにドミノ現象が起き総てが連鎖で倒れ、白が一気に黒となるオセロゲームのような
危険性もはらんでいる。小選挙区制のもとで、これからも民意が時には右、時には左と傾きその政権を打ちのめすことが果たして国民に
とってどうなのか疑問に感じます。

右傾化が心配です。
今回の当選者480名のうち、憲法改正の賛成派は何と89%に達したと報道があった。集団的自衛権の行使についても賛成派が79%に達した。
自民党の圧勝に加え維新の会などの賛成も影響している数字だと思うが。来年夏の参議員選で今の勢いが持続して自民の圧勝となりネジレが
解消されたとき一気に憲法改正や強腰の外交姿勢、国防軍への流れや軍事予算の増大につながることが懸念されます。果たして国民は
そこまで考えての投票だったのかが疑問です。(個人的には戦後、アメリカ支配のもとで作られた今の日本国憲法を日本人自身が改正する
自主憲法には賛成ですが…。)

一票の格差が解消されないまま行った今回の選挙は違憲状態で無効とする訴えが全国でおき、19都道府県27選挙区で提訴の動きがある。
官僚指導による政治の脱却、公務員改革、議員定数、議員報酬、参議院の改革(無用論)など自らの改革が出来ない状態で行われた今回の
選挙は国民の多くも「何かおかしい?」と思っており1日も早く国民の理解や納得を得られる改革が行われないと益々政治不信が加速する。
もし、今後投票率が50%を切った場合果たして国民の意思表示そのものが有ったかが疑わしくなり議会制民主主義そのものの存在理由が
問われることになるのではと憂います。

新潟県の6区を見ると半数の3人が公募により選ばれた全く議員経験もない人です。
政権党の民主党が自滅。逆に言うと自民党が信頼を完全に取り戻したとは思えない。自民有利の中、さりとて先回落選した元職を担ぎ上げても
勝てないと言う事情もあり公募で20〜40歳代の若手を擁立した自民党だが議員経験も全くない人がバッジをつけ地元後援会や組織も余り出来て
いない状態の中、今後、どのような議員活動をするのか注視して行きたいと思います。


いずれにせよ審判は下りました。国民が願うこと、山積する課題を一つずつ確実に前に進め、この選挙の意義と国会の機能、議員の資質が
より厳しく注目されます。議員の皆様方のご活躍、ご健闘を期待しています。