V-storm50の時々日記 総選挙


2012年の総選挙は民主党の壊滅的な敗北となりました。解散前から報道等でこの結果は予測されていましたが、結果としてここまでの
大差がつき私を含め多くの皆さんの予測を超えた凄まじい民意に対し、少なからず怖さを感じました。
3年前、今までの自公による政治を変えようと民主党に投票した国民のほとんど総てが民主党の迷走ぶりと相次ぐ閣僚の失言や失策
による大臣の変更そして3年の間に鳩山・管・そして野田首相と総理大臣が3人も変わり、マニフェストの多くが実現されず、そして
1,000年に一度とも言われる巨大地震原発事故、更に景気対策、TPP、尖閣竹島など領土問題などの外交政策などなどその
迷走ぶりに国民の多くは失望し、それが怒りと変化したように思います。思えば事業仕訳あたりまでが民主党の花の時代だった
ように思います。ただ、60年のほとんどを政権与党であった自民党負の遺産を引き継いだ民主党が3年で結果を出すことは冷静に
考えれば無理からぬ部分もあるように感じるのは私だけではないと思います。官僚に依存する政治からの脱却、国会や議員の報酬、
定数削減や選挙制度改革などを積み残したままでの今回の解散総選挙最高裁での違憲状態で実施され残念で不幸なことでした。


1700年代に活躍した哲学者で経済学者でもあるアダム・スミスの言葉に
「その国の政治のレベルは、その国の国民のレベル以上にはならない」と言う有名な格言があります。今しみじみと実感として
その言葉の意味を深く考えています。米英のような2大政党はしょせん日本では無理だったようです…。
評論家のある人が欧米のように「キリスト」だけを唯一の神とする国民と違いやおよろず=八百万の神が存在すると言われる
日本の国民の中から誕生した12政党の乱立が今回の選挙結果にしろ、今後の国会にしろどのような影響が出るのか予測が困難です。

59%の戦後最低の投票率小選挙区では確かに勝った自民党ですが比例区では自民は伸びず、国民の多くが支持政党が見いだせず
消去法での投票だったのではないかと思われます。選挙中に感じたことですが数多くのTV番組で各党首が言っていた政策やマニフェスト
はスローガンや標語だけで具体策は余り示されなかったように思います。これからは実践論を国会で様々な意見を重ね実現しなくては
なりません。スローガンや標語では何も前に進みません。自民党はともかく解散時より倍増以上の結果を出した渡辺喜美代表の
みんなの党が訴えた「ぶれない・曲げない・崩れない」が印象に残りました。