最近の行動

9月28日(月)参議院での「安保法案」採決の興奮冷めやらない半蔵門線永田町駅の階段を上がり「自民党本部」前に立ったのが丁度正午でした。議事堂は勿論、国会周辺の両院議員会館首相官邸自民党本部前は長い警棒を持つ多くの警官が出入り口や交差点付近にも立ち物々しい警戒態勢でした。周辺には抗議グループ、各支持組織の街宣車もスピーカーのボリュームを上げそれぞれの主張をハイテンションで叫んでいました。

党本部の入り口で警察官から身分証の提示と用向きを尋ねられた後、カウンターで面会のアポイントを伝え、党本部内部へ初めて入りました。用談後、折角の機会だからと内部を案内してもらいました。自民党総裁室をはじめ党三役室、報道関係者会見場などを見せて戴きました。
貴重な体験をした一日でした。



現在は谷垣幹事長が記者会見する席です。
歴代の総裁の写真が壁面に飾られています。
安倍総裁の椅子に座ってみました。
「安保関連法案」は国民にも大変関心の高い日本を取り巻く現在進行形の東アジア周辺の状況や近くて遠い国「中国」や「韓国」そして「ロシア」更に中東情勢など一時小康状態だった国際情勢もまた、大きな不安材料が懸念される昨今の背景の中で自公連立政権が成立させました。
世界中全てとは言えないまでもほとんどの諸国民は「平和」を念願し、争いのない世界をと祈っています。普通の人間であれば「喧嘩」や「殴り合い」「暴力沙汰」など好む人などいません。国内の内乱、紛争ましてや国家間の戦争が起これば一番被害を受けるのは弱者である女性や子供たち老人や障がい者です。今更、ことさらに「戦争反対!」などと言わずとも誰もが願うのは争いのない平和な世界です。

「安保関連法」から「改憲」議論もいよいよ現実味を帯びてきたと感じる人達も多いのではないかと思います。それは私が今更説明するまでもなく今回の法案が多くの学者や法律家や平和主義者たちが「憲法違反」との見解や意見が多かったし、誰が考えても「違憲」と思えるからでしょう。本来ならば「改憲」⇒「関連法整備」と順に取り組むことが大事かと思うのです。「護憲派」は前文、九条、九十六条など戦後憲法の世界に例のない平和理念や改憲するハードルの高さこそ大切にすべきと訴えています。改憲派は時代と共に変化する国際情勢も踏まえ戦後GHQ指導の下でわずか9日間審議されて交付された憲法を現代に則した内容に改めるべきと主張しています。

「護憲」「改憲」様々な考えがありますが「所詮人間が作ったモノ」「時代と共に国際情勢や指導者、経済状況、価値観、歴史感も変わる」との事実からも憲法を再確認することは重要なのではないでしょうか?何故なら世界主要国を見ても憲法アメリカ6回、フランス27回、イタリア16回、日本と同様敗戦国のドイツは何と59回も改正している事実があります。(しかし、変えればそれで良いとは思いませんが)
憲法前文には「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」とあります。分かり易く言い換えると「今まで日本だけが悪い国で周辺諸国は全て良い国です。だから日本さえ平和を願い戦争を起こさなければ世界は平和です」と言うことになる。皆さんも考えて見る必要があるかと思います。
哲学者の田中美知太郎氏は憲法に『平和』と書けば『平和』になるのであれば、憲法に『台風は日本にくるな』と書けばよい。慶應義塾塾長の小泉信三氏は「平和というものはただ平和と口で言うだけでは達成されない。平和を破る行為を阻止する手段を講じることが必要なのだ」と話されています。