日本人と選挙


日本人は真面目で平均的に頭も良く、良識やモラルもありますが「目標」や「標語=スローガン」好きの傾向があります。そこまでは良いのですが実行力が今一つ弱いところがあります。「分析」してそこから「何を成すべきか」が大切です。以下、余り参考にならない事かも知れませんが考え方を自分なりに綴ってみました。まとまりのない話でもあります。大変難しく結論の出せないことでもあります。

最近コレクションの中から戸川猪佐武原作の「小説 吉田学校」を映画化した作品を観直し戦後GHQ指導の下で新憲法発布そして総理までも米国服従となるような体制に激しく抵抗した吉田茂保革、野党乱れる中で現在の巨大保守政党が誕生するまでを描き吉田の他、鳩山、河野、池田、佐藤、田中、中曽根、麻生、岸、渡辺、竹下、海部、中川、福田、三木、松野、宮沢などが登場して権謀の限りを尽くし離合集散を繰り返し、やがて保革大連合の「自由民主党」の誕生までを描いています。真の政治家とは何かを少し学んだように思います。

来年の参議院議員選挙から18歳からの選挙権が認められ始めて実施される。その昔庶民や婦人には選挙権がなく、高額納税者だけが選挙権があり、資産家だけが政治家や政治体制を決める権利の時代があり、当時の教育レベルではやむを得ない制度とも言われた。言わば封建制度士農工商の時代に政治は武士階級が受け持つことと似通った制度だった。果たして18歳以上の若者がどのような投票結果を創りだすのか興味がある。当たり前のことですが国民の幸せの実現のために国家はあり政治があり政党があり政治家がいる。これが目的であり政治以下は国民の幸せを実現するための手段とも言える。しかし現実は自分たちの幸せの実現のために投票し結果として誕生した政治家や勢力を持った政党が国民不在の政治を行う。言い換えると手段が目的の上を行き、手段がその存在を目的より上位となっているように思います。
国民は毎回のこの現実を見ながら徐々に政治不信を高め、投票率低下を生んでしまったように思います。税金は律令制度と共に発展し法律と制度を守り進化させる財源として公益性、公平性、継続性、将来性など誰もが納得出来る使い道でなければならない。国造り(まちづくり)は集落が出来、自治と共に自然発生した秩序のより完成された確立を理屈ではなく大衆が創り上げてきたように思います。この秩序があってこそ家族をもち、一家を成すことが出来身近な幸せを感じ、近所や周辺、町内、まち、県、国を考えることが出来ます。
つまり言いたいことは個人⇒家族⇒周辺⇒市・県・国家⇒更に個人へと全てが繰り返し循環しながら進化することかと思うのです。
以下続く。