V-storm50の時々日記 アジアインフラ投資銀行


1936年8月1日第11回ベルリンオリンピックが開催された。
皆さんはご存じだろうか、このベルリン大会で初めて聖火リレーが行われたことを。
ドイツの政権を握ったナチス党総統のアドルフ・ヒトラーの発案でオリンピック発祥の地ギリシャブルガリア〜ユーゴ〜ハンガリーオーストリアチェコ〜そしてドイツへとオリンピック史上初めて聖火ランナーがヨーロッパを走ることでナチスの力を誇示した。また同じくヒトラーの提案により「民族の祭典」と言うキャッチフレーズが使われ、これ以後のオリンピックは全てこのヒトラーの発案を踏襲し、それが今日まで続いている。来る東京オリンピックも踏襲されることだろう。

ヒトラー聖火ランナーのルート調査と称し、各国の道路や地形を調査し更にベルリンからヨーロッパ各国へと続く道路を整備し1939年第2次世界大戦勃発後、この調査と道路整備を活用し破竹の進撃を行いヨーロッパを侵略しパリまで進出することになる。インフラ整備の原点とも言われている。そして1941年12月日本は真珠湾を奇襲し米英と太平洋戦争が始まった。世界を巻き込んだ人類史上最悪の不幸が襲い掛かったことは日本人には忘れられないことだ。


私が懸念するのは中国が提唱するAIIB「アジアインフラ整備銀行」だ。昨日の報道では57カ国が参加とし、日米が主導するADBアジア開発銀行(67カ国)に匹敵する国際機関となる勢いだ。AIIBは当初の資本金約500億ドル(約6兆円)でその後1千億ドルに増やすと言う。英国の参加で一気に参加国が増えたのが要因だ。最早、アメリカに次ぐ経済大国の中国は破竹の勢いだ。世界経済を握る中国の恩恵にあずかり、中国のご機嫌を損じたくない各国の思惑がある。世界は一体これからどこに向かおうとしているのだろうか?

中国は世界中の金を集めこれからはアジアの開発と称し、中国にとって都合のよいインフラ整備を次々と行い気が付いた時はかのヒトラーまがいのアジアのインフラ整備をするのではと言う懸念があると考えるのは私の思い過ごしだろうか?米国そして日本の安倍首相が慎重に考えるのは当然で、ただ単に経済面だけで参加すべきなどの考えは大きな誤りと私は強く懸念している。また、日本の報道各社も、もっと真実をしっかりと捉え正確な報道や論評をすべきと思います。