V-storm50の時々日記 3月議会終了

3月議会が終了しました。3日の本会議から始まり一般質問、2つの常任委員会そして新年度予算を審査する予算特別委員会を経て19日の本会議で終了致しました。通常の定例会より予算特別委員会の3日が長いだけなのですがとても長く感じます。
特に私自身、総務文教委員会委員長、予算特別委員会委員長、議会活性化特別委員会委員長などかなり多忙で余計長く感じた部分がありました。
活発な質疑や討論がありました。昨年の選挙で議員となった5名の新人議員にとっても12月議会に続き2回目の定例会で若干のミスや勇み足もありましたが積極的なことは大いに結構なことと思います。
各条例の制定や改正、平成26年度の補正予算に対する質疑や討論を経て採決され可決されました。平成27年度の予算特別委員会でも様々な質疑があり、当局より答弁がありこちらも討論のあと、採決が行われ可決されました。
最終日の本会議で私が総務文教委員会の審議と結果について委員長報告を致しました。その後産業厚生委員長の報告後、また私が予算特別委員会での審議と結果報告後、討論があり、2名の反対と1名の賛成討論があり本会議での採決で賛成10反対6となり平成27年度の予算は可決されました。

もし、反対が賛成を上回り否決された場合は新年度より予算が執行できなくなり行政サービスが全て停止することとなります(全ての事業には予算が伴いますので例えば道路修繕なども停止したり職員給与も払われないことになるわけです)つまり、市の機能がすべてストップするという異常な事態となるわけです。勿論、議会も開かれなくなります。
予算の編成は市長のみにその権限がありその他では出来ません。市長はその市を統轄し、市の代表者として行政執行の責任を有し、本年度の収入がいくら見込めるか、それを財源として、どんな事業に配分するかという計画をたてることは当然の権限でしかも、歳入歳出は一体のものであり、歳出の各費目には緩急軽重の差がある。これらを秩序立て、計画的、効率的に管理することは市民にとっても大変重要であります。まさに統轄権をもつ市長の権限は大きく重要です。

予算の着眼点は【予算は基本構想に合致したものか】【編成の重点は何か、総花的ではないか】【経常収支比率は前年度対比してどうか】【抑制策の検討はどうか、更に経済効果や公平性、緊急性、公共性、先進性はどうか】【不時の支出への財源は確保されているか】など様々な視点からチェックが必要です。
もし議員が予算に対して反対ならば予算の増額または減額などの修正案を出すべきだと私は思います。「ただ、反対」では困ります。予算の修正、または組み換えの検討をして誰もが納得する代案を提出する責任があると私は思います。その代案は他の議員は勿論、市長以下の執行部もうなずかせることができなければなりません。

また、議会での発言は自由ですが以下のことに十分留意しなければなりません。
【議場の秩序を乱したり、品位を落とすものであったり、個人のプライバシーに関する発言】【無礼の言葉を使用し、又は他人の私生活にわたる言論をしてはならない】
【議員は、議会の品位を重んじなければならない】
等々、自己の発言に責任をもつことを要求されます。
更に質疑にも一定のルールがあり議案内容や予算内容など不明な点を担当より説明を求めることを主な目的で自論だけを主張し、答弁を求めないなどは慎まなければなりません(自論は個人的な集会で主張するべきで議会、委員会はあくまでも質疑のルールに従うべきと思います)
勿論、質問の中に代案や提案が盛り込まれることもありますし、余り杓子定規にすると活発な議論が出来ない弊害もあり難しいところですが…。そして質問の最後に要望を盛り込むことも最小限にするべきと私は思います。

更に【討論】については以下のような目的があります。
討論とは、議題となっている問題に対する自己の賛否の意見表明であって、その目的は、自己の意見に反対する者及び賛否の意思を決めていない者を自己の意見に賛同させることである。

今回の3月議会で上記のことが本当に議員ひとりひとりが自覚できていたのか?少し考えさせられました。また、今回付帯決議が一部会派から2件提出されました。昨年も6月議会で見附市議会で初めてとなる付帯決議が提出され可決された経緯があります。
【付帯決議】とは可決された議案に対し議会の総意としてその執行に対して特段に配慮すべきことなどを言わば分かり易く言うと条件付き賛成みたいな意味合いをもっています。
内容はコミュニティ銭湯事業の建設費は提出された予算を超えないこと。施設の利用者増、経済波及効果、持続可能な健全経営などを求めています。今回の3月議会では補正予算を超えないこととした付帯でした。(市民ギャラリーも同様に補正予算を超えないこと)今回の付帯は10対6で否決されました。先回6月議会で付帯に賛成した議員も今回は反対者となり付帯決議は否決されたわけですがこのように付帯決議を度々提出することは国会をはじめ県議会市町村議会でも余り例がありません。付帯は先ほども述べたように議会の総意であるから基本的には全会一致とすることが多いのです(つまり付帯に反対する議員が1人でもいたら否決)先回付帯に賛成した議員が今回反対に意志を決めたのは思うに中途半端な施設をつくるよりしっかりした施設を建設し、利用者増、経済波及効果、持続可能な健全経営など付帯の第2をより強く求めたのではと私は思います。先回の付帯は言わば施設建設に予算の上限を守ることと運営に関しては健全経営(分かり易く言えば赤字のない収益の上がる)と言う見方によれば矛盾点もある内容となっています。世の中、すべてとは言いませんが矛盾が同居していることが多いのかも知れません。

皆様方も経過をどうぞご理解下さい。議事録などだけでは分かりづらいことを説明させて戴きました。