f:id:storm50:20190905174945j:plain

f:id:storm50:20190905175001j:plain

f:id:storm50:20190808163236j:plain

クエンティン・タランティーノ監督の最新作「ワンスアポンアタイムインハリウッド」を観てきました。タラちゃんの9作目の作品で、噂では10作で監督を辞める(引退)との話もあります。第1作の「レザボアドッグス」や脚本で参加している「トゥルーロマンス」など全てを見逃さず観ていて裏切られたことはなく、どれも映画好きにはたまらない作品です。今回の作品は60年代後半のハリウッド映画界を様々なエピソードをちりばめながら実際のスターたちを彷彿させるストーリー展開で観客を楽しませてくれました。当時ハリウッド界の岐路、西部劇はマカロニウェスタンに移行、テレビかスクリーンかの役者たちの戸惑い、落ち目のスター、スタントマン、プロデューサー、監督、台頭する新しいスターなどなど、CGを全く使わない彼らしいシーンやストーリー展開は相変わらずワクワクする。

大脱走、トラトラトラなどの作品もさりげなく登場、スティーヴ・マックイン、ブルース・リーも登場する(そっくりさん)虚実を巧みに織り交ぜながら、夢のハリウッドを震撼させた「シャロン・テート」大量殺人事件を映画のクライマックスに描きながらもタラちゃんらしい、ユーモアとウエットに富むエンターティメント作品に仕上げてくれた。観客が楽しむには特に60年代後半の映画界や当時流行った映画作品が知識にないと厳しいかも知れない。ディカプリオ、B・ピットの競演も楽しい!金髪女優のシャロン・テートや彼女の夫で当時売り出し中の監督ロマン・ポランスキー(ローズ・マリーの赤ちゃん)なども登場する。とにかくシーン、シーンにさりげなく映し出される数々の映画が楽しいし、セリフで紹介される映画作品もお聞き逃しなく。クライマックスのハチャメチャなバイオレンスシーンが凄い!

シャロン・テート役のマーゴット・ロビーの美しさと子役のジュリア・バターズのとんでもない演技力と美少女ぶりに唖然! アル・パチーノカート・ラッセル等、思いがけないスターも登場するのでお見逃しなく。

f:id:storm50:20190817120402j:plain

我が家の水槽、連日の猛暑で水温は33度を超え、熱帯魚が全滅した!熱帯魚の適水温は種類にもよるが大体25度前後で、さすが33度超えでは耐えられなかったようだ。残念。何も泳いでいないのも味気ないとネットで面白い水槽オブジェを発見!船体が二つに割れた海賊船を見つけ購入し、さっそく水槽の底に置いてみました。船体はプラで出来ていて軽いので小石を詰めました。見ていると何となく涼しい気持ち。カリブ海の青さや、海賊たちの物語まで想像して楽しくなります。猛暑ももう少しでしょうか?

f:id:storm50:20190815092009j:plain

実写版 ライオンキング

最近、コミックやアニメ映画の実写版がブームなのでしょうか?日本でも「空母いぶき」と「アルキメデスの大戦」が相次ぎ公開された。原作は2つ共、コミックで私はどちらも読んで(見て)いないので白紙の状態で映画を観た。「いぶき」は近未来の仮想敵国はどうやら中国や北朝鮮らしいが映画では国籍不明の第三国として描かれていた。最近のCGの技術や映像美は目を瞠るものがあり、むしろ演技する役者の存在やストーリーさえもCGが創り出す「シーン」に目を奪われているようにさえ感じる。

「いぶき」で感じた違和感はいくら沖縄の海上と言えども12月のクリスマス前後の季節で航行中の空母甲板上では相当風も強いし、寒いのではないかと思えるのに偶然乗り込んだ雑誌社の女性記者の髪がそよぎもしないし、寒さに震えもしないことが現実離れしていたし、緊張感を腰折るように都会のコンビニの店長(中井貴一)やコンビニスタッフのクリスマス商戦の様子が時々インサートされるが編集意図が分からない。ひょっとしたら中井は女性記者の父なのかとも思ったがそうではなく、ただ緊張感をほぐす存在だったようだ。

f:id:storm50:20190815092053p:plain

コミック「空母いぶき」

アルキメデス」はなかなかよく出来たストーリーだ。映画のオープニングでいきなり沖縄へ特攻として向かう「戦艦大和」がおびただしい米軍航空機により攻撃され沈没するシーンで始まる。編集の妙がいかんなく発揮されている。「大和」からの銃撃で墜落した米軍機操縦士が海水に漂っているところにフロート付きの救難機が戦闘中に着水し「大和」乗組員が唖然とする中、スピーディーに救出するシーンが挿入され、日米の兵士に対する考え方が観客に伝わる。更に後半「巨大戦艦」か「航空機重視の空母」かの海軍省での息詰まる会議は緊張感溢れ、セリフも長く見ごたえ十分。鉄材の目方から方程式で建設費用を積算することで追い詰める空母派(山本五十六ら)だが、国際法上軍備(戦艦の排水量総トン数、建設費用など)を世界に公開する義務があるため敵国に悟られぬため①わざと過少にする必要があったと開き直る戦艦派の逆襲とクライマックスで天才数学者の主人公(菅田将暉)が敵対した戦艦設計者(田中泯)を訪ね主人公が計算するため仮想で描いた設計図の巨大な模型を見せられ「どうだ、自分の想像した②巨大戦艦が海に浮かぶのを見たくはないか?」と心の奥を覗き込む誘いの言葉に動揺する天才数学者「櫂」更に「この戦は必ず負ける。明治の日清、日露戦争以来勝つのが当然と考えている③日本人は負ける現実を知らねばならぬ。だから日本民族の象徴とも言えるこの巨大戦艦が沈むことで敗戦を心に刻む必要があるのだ。だからこの戦艦の名前は日本民族を象徴する【大和】とするのだ」と言う。後半に観客に突き付けられる下線部分の二重、三重の落ちがとても良く考えられている。この作品は戦争映画と言うより巨大戦艦制作秘話を巧みにエンターテイメント作品に仕上げたことに成功している。

かって「史上最大の作戦」「空軍大戦略」「バルジ大作戦」など実録戦争映画がハリウッドで作られた時代があったがそんな時代でも「荒鷲の要塞」「鷲は舞い降りた」「ナバロンの要塞」「大脱走」など活劇やミステリー要素を盛り込んだ魅力的な作品も多くあった。本作はその流れをくむ作品と言えよう。

f:id:storm50:20190121111425j:plain

良く出来ているアルキメデスの大戦

ディズニーはこの数年、過去のアニメの実写版を次から次と「セッセ」と制作している。これもCG技術が飛躍的に上がった為かとも思える。美女と野獣、アラジン、そしてこのライオンキングなど。制作意図は分からないが、想定できるのはシナリオやストーリーを新たに作る必要がないことや世界各地のディズニーランドのテーマパークを再生できることなどはあるだろう。マンネリ化するキャラクターを再び魅力的に描き新たなファン層を獲得し、ランドに呼び込む。どう考えても新たなキャラクターやストーリーを創り出すよりコストは安く済むだろう。新たなキャラクターのため新たなテーマクを造る資金も土地もそれなりに大変だろう。こんな考え方をするのは「ヒネクレ」者でしょうか?ちなみに「ライオンキング」は観ていません。

息子がまだ小さい時、私の膝の上で夢中になり、観ていたことを思い出します。まだ、コレクションの中にディズニーアニメが沢山あります。

それにしても猛暑!です。家の中で過ごすのが一番です。皆さまご自愛ください。

ボヘミアンラプソディの凄さ!!


どうしても観たかった「ボヘミアンラプソディ」をついに観てきました。
久しぶりに感動しました。伝説のバンド「QUEEN」の若者たちが駆け抜ける青春サクセスストーリー。リードボーカルフレディ・マーキュリーそしてブライアン、ロジャー、ジョンを演じる俳優たちがいい。恐れを知らぬ若者たちが掴む目のくらむような成功と栄光そして挫折、別れ、再会がテンポよく描かれてゆく。オペラ「カルメン」を聴きながら新しい曲のイメージを語るフレディの姿も新鮮。QUEENの数々のヒット曲が創られてゆく制作秘話も興味深い。そしてラスト21分のLIVE AIDの臨場感は圧倒的だ!
エイズ患者を救う基金を集めるとして企画されたライブに登場するフレディもまた、エイズに侵されているなんという皮肉!
QUEENの若者たちは無名の頃から競争、自己表現をぶつけ合いながらも友情、信頼、絆ばかりでなく摩擦、衝突、葛藤そして外部からの雑音などを乗り越えクライマックスのLIVE AIDで伝説となるパフォーマンスを爆発、全開させるのだ。
圧巻のLIVEで涙が止まらなくなった。彼らの達成感がビンビンと伝わった。最近観た映画では出色の出来栄え。あのライブステージはこの映画のため造られたセットとのことだがステージの傷やシミまで徹底的にコピーされ、フレディが弾くピアノの上に並んだ飲み物やコップまで全て当時のもので撮影されたという。
写真は本物のフレディとラミ・マレックが演じるフレディ とにかくそっくりだ。


監督は鬼才ブライアン・シンガー あの伝説映画「ユージアル・サスぺクツ」でラストシーン観客全てを騙して「唖然!」とさせた監督だ。


さてさてクリスマスですね。クリスチャンでもないのに12月の24日が近づくとまちもTVもラジオもスーパーもどこもかしこもクリスマス関連のグッズや音楽が
氾濫して何となく乗せられてしまうのです。特に音楽や歌は華やかな曲、しっとりとした歌、荘厳な曲など本当に多いですね。


ウキウキする歳でもないですがもし、東京に暮らしていたら嫌が応でも街に氾濫するイルミネーションや街角に流れる音楽や若い男女のカップルや若者たち集団の
はしゃぐ姿に何となくウキウキするんでしょうか?
見附にいてはそこまでは感じませんがせめてマイオーディオルームで好きな酒を少しづつ舐めながら大好きなJAZZなどを聴きながら楽しみたいと思います。


ダイアナ・クラールやセザリア・エボラそれにコルトレーンジュリー・ロンドン更にトニー・ベネットレディ・ガガのデュエットにジョニー・ハートマンやナット・キング・コールの甘い歌声に酔いしれトドメはデューク・エリントンでしょうか。

我がJBLが心地よく鳴ってくれることでしょう。最後の〆はこちらも大好きなバーボンのワイルド・ターキーでしょうか。皆さま「メリー・クリスマス!!」



いよいよ明日が選挙戦のスタートです。




3期目に挑戦します。これから7日間の選挙戦が始まります。元気一杯、明るく戦い抜きます。
自慢話や相手候補を非難、攻撃(口撃?)するような選挙戦にはしたくないですね。
この4年間の議会活動、議員活動、地域活動をしっかり判断して戴けたら大変うれしく思います。
一部の偏った考え方や批判、反対だけの不平や不満だけではまちは決してよくなりません。
市民と議会(議員)そして行政が同じベクトルで少子高齢化人口減少に立ち向かうことが大切と考えます。
【政治家目線?市民目線?】
◆選挙が始まると候補(議員)の中には今までの議会での活動や発言など議員としての実績を強調する傾向の方も居られます。それはそれとして・・・。
しかし一般市民の住民はもっと身近で親しみ易い市民目線の議員こそが必要と感じているのではないでしょうか?
町内地域のお祭り、春のクリーン作戦、地域コミュニティ、老人クラブ等の集会に積極的に関わり、手伝い、参加する。議会活動は住民と積極的な関わりや信頼関係、仲間意識などが出来て初めて本当の市民目線で市民の願いや思いを行政に伝えられると思います。地域や地元に根を下ろしひとりの住民として参加や協力してお手伝いするそれが本当の市議ではないのでしょうか?


◆これからのまちづくりが正念場!!
議員として力を尽くします!
少子高齢化人口減少への対応・対策
 ・市立病院の未来像=高齢化への備え
 ・駅周辺の活性化=若者が楽しく暮らせるまち
 ・コミュニティバスの更なる利便性向上
◆市民に開かれた分かり易い議会を目指します
 ・市民との意見交換会の充実に努めます

頑張ります!声援、応援宜しくお願い致します。

最近の映画が少しおかしい?

知り合いから招待券を戴き「ミッドナイトバス」を観てきました。長い!映画よりTVドラマ向きかな?原田泰造がふたりのイイ女に好かれるほどの魅力不足。何より新潟弁の会話がなく残念でした。昨今の映画は洋の東西を問わずなんだかおかしいと感じているのは自分だけだろうか?
BSでデジタルリマスター版の西部劇の名作「シェーン」を久し振りに堪能した。


「もう、おまえの時代は終わったんだ」 
「じゃ、おまえはどうなんだ」 
「俺は自分の引き際を心得てる」
ウィスキーを飲まず、いつもブラックコーヒーしか口にしない不気味な黒手袋の殺し屋「ウィルソン」(ジャック・パランス)対バックスキンの上下に優しい眼差しの「シェーン」(アラン・ラッド)そしてクライマックスの耐えに耐えていたガンファイト!
 1889年残雪の山並み、ワイオミングの雄大さ、名曲「遥かなる山の呼び声」監督はこの「シェーン」「ジャイアンツ」「陽のあたる場所」と変わりゆくアメリカの節目を描きアメリカ三部作とも言われた名匠「ジョージ・スティーヴンス」がメガホンをとり、西部劇の最高傑作と言う人も数多い。史実によるとアメリカ政府がフロンティア(西部開拓時代)の終焉を宣言したのが1890年。その一年前の物語。大地主の牧畜業者と開拓民の争いに最後の流れ者「シェーン」が巻き込まれ、正義と失われゆくヒーロー伝説や男同士の友情、家族のために働く男の意義、少年から見た英雄、人妻とのほのかな恋などを情感豊かに描いた西部劇史上、名作中の名作「シェーン」 配給パラマウント 1953年118分
残雪が綺麗な雄大なワイオミングの山脈を見晴らす草原を馬に乗ったガンマンがゆっくりと荒野の農家に近づいて来る。未知なる英雄を感じとった少年の瞳。「やぁ坊や、俺をじっと見ていたな。周りをよく見る男の子は好きなんだ。大物になる」
 何年も格闘してきた畑の真ん中の巨大な根っこをジョーイ少年の父「ジョー」(ヴァン・へフリン)と「シェーン」が汗と泥にまみれ切り倒す感動的なシーン。「ジョーイ」の母「マリアン」(ジーン・アーサー)との淡くはかない恋。
「ママ、ぼくシェーンを好きになっちゃった!」
「ジョーイ、あまりシェーンを好きにならないで」
「ママ、何故?」
「好きになると別れがつらくなるから・・・」  
     
全篇に流れる暖かさや、少年「ジョーイ」の目線で語られるヒーロー像はいつ観ても心に染み入ります。開拓者たちを力づくで追い出そうとするライカ―兄弟たち。
不敵な笑みの黒づくめの殺し屋との対決!映画史上に残る0.6秒の早撃ち!
決闘で傷ついた「シェーン」は「ジョーイ」に言う「人を殺したら二度と戻れないんだ」無法者やガンマンたちの時代が終わったことを観客は知る。「ジョーイ、家へ真っ直ぐ帰って、強い男になれ」
「シェーン カム バック!」ジョーイの声がこだまする平原をシェーンは去って行く…。
そして傷ついた「シェーン」は峠を越えて行く。ラストシーンスクリーンの端に見える十字架の意味するものは・・・。


直近の映画概況
 日本映画製作連盟が2017年の全国映画概況を2018年1月25日に発表した。
邦洋画を合わせ公開本数は1187本で過去最多で1日何と3.25本公開されたことになり
空前の映画ブーム?だったようだ。しかも最近の傾向として興行収入順の上位で見ると邦画が
30本で洋画が12本と邦画が圧倒的に興行収入を上げ人気だった。しかし邦画・洋画の上位
5位までを見ると
第一位「名探偵コナン から紅の恋歌
 二位「ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険
 三位「銀魂
 四位「ポケットモンスター キミにきめた!」
 五位「君の膵臓をたべたい」
洋画部門
第一位「美女と野獣
 二位「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
 三位「怪盗グルーのミニオン大脱走
 四位「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」
 五位「モアナと伝説の海」
と、なっている。これでいいのか?日本を含めた世界の映画界よ。映画はしょせんビジネス、
興行成績を上げ儲けなくてはならないから商業として考え、とにかく大衆が映画館に来てもらい、公開が終わればDVDなどソフトとして販売したり、レンタルビジネスで更に売り上げを
積み重ね、最後には衛星放送、ケーブルテレビ、地上波テレビでの放映など儲けるだけ儲ける
それがビジネス、だからテーマや内容などより、まず大衆が喜ぶニーズを捉えた企画がものを
言う。最近の映画製作会社やプロデューサーたちはみんなビジネスマンで、とてもお金儲けが
上手だということなんだろう。テレビが家庭に普及し始めた昭和30年代の後半「テレビは文化」
とテレビ局も創り手も自負して視聴者も文化を感じていた時期が間違いなくあった。しかし今
そんな香りなど消え果て情けなくも「テレビは日用雑貨」あるいは「スイッチひとつで見れる
動画週刊誌」に成り下がってしまった。映画もその昔、大衆にとって、まさしく「映画文化」と思っていたし、「総合芸術」として燦然(さんぜん)と輝いている存在だった、しかし昨今の
映画は果たしてどうだろうか・・・?