V-storm50の時々日記 暑中お見舞い


連日、暑い日が続いています。まだ、夏の入り口です。皆様方、体調管理を自分なりに注意して健康にお過ごし下さい。毎年、夏の甲子園と共に日本人が忘れてはならない記念日も近づいてきました。

今年も8月に終戦記念日がやってきます。戦後70年も経過したんですね。安倍総理の戦後70年談話の内容を巡り海外や国内でも様々な意見や要望、臆測などが交されています。勝てば官軍と昔から言われ敗けた方はこれから先も毎年、反省と謝罪を繰り返さなければならないのか、と、ふと考えることがあります。戦争は罪悪であり多くの人間を不幸にします。普通の人間なら争いを好む人などどこにもいません。今、国会でも安保法案を巡り、強行採決されこれから参議院に送られ審議が始まります。参議院の本来の存在意義として「良識の府」が果たして発揮されるのかを注目しています。いろんな場面で露呈される「党利党略」や政権与党の数の力で採決される衆議院との違いを感じさせ衆院カーボンコピーではないところを是非見せて戴きたいと思います。

日本はかってない人口減少に伴う様々な課題が押し寄せてきています。今までの考え方や仕組みでは解決できない大変難しい課題だと思います。若者の高学歴化、独身時代が長い、自律する女性、都会に集中する若者たち、高齢化に伴い、医療費、高齢者施設、認知症、介護の問題、税収の悪化、中々地方からは見えないアベノミクス効果、天文学的に膨れ上がった国家の借金、インフラの再整備、年々増大し、被害が大きくなる自然災害などなど。国を挙げて今年を「地方創生元年」としてプレミアム商品券を発行したり、税制優遇で企業の本社機能の地方移転などとやっきになっています。

新潟県内の全自治体も国の求めで今後5年間の人口減少対策をまとめ「地方版総合戦略」と「地方人口ビジョン」の策定作業が行われ、その戦略の中身次第で交付金にも差が出るようです。見え隠れするのはもし、目標より人口が減少すれば自治体の責任、人口が増加したら地方創生を推進した国の手柄にと思っているのではないかと感じてしまいます。

全国全ての自治体は深刻な局面の中でもがき、苦しんでいると思います(数々の自治体を訪れそれを肌で感じています)意外なのはこれほどの国家的危機を余り感じていない人が多いのも事実です。一地方で真剣に悩んでもしょうがないのも事実でしょう。以前、市長に「守り」だけではなく積極的な人口増へのチャレンジも考えられないか?とお聞きしたことがあります。その時市長は「見附市も人口減となり将来は1万人減少し3万2千くらいとなるが仮に一万人減少しても存続できるまちづくりを目指したい。その目標に向けて実現可能な施策を連携させて行きたい。市民には中々理解できない新しい試みにも果敢にチャレンジして行かなければならない。是非、ご理解を」と答えました。まさに人口減少を前提として勝てる戦略を立てて行かなければならないと思います。そしてその成果は次世代にならないと見えないことなのかも知れません。大げさに言えばその結果は歴史という時間が答えを出してくれるのではないでしょうか?


今まででの考え方や価値観だけでは理解や判断が出来ない新しい価値観や考え方にも耳を傾け、心を開くことも大事なのではないのでしょうか。