V-storm50の時々日記 新春そして「コンタクト」


昔、ロバート・ゼメキス監督、ジョディ・フォスター主演の映画「コンタクト」を観た。年末久し振りにDVDを再度見直して観ました。

【簡単なストーリー】
幼くして母を亡くし心臓を病んでいる父と2人暮らしの少女は父が趣味としているアマチュア無線アメリカ本土は勿論、見たことも訪れたこともない国の人々と交信するすることが大好き。そして天体望遠鏡で夜空の星を観察しては宇宙や異星人の存在を夢見る少女の物語。
やがて成長して天体に興味を持ち続けたエリーは天体研究所の所員となり日々巨大なパラボラアンテナがキャッチする遥か彼方の宇宙からのメッセージを分析していた。

オープニングの少女の瞳に映る光から広大な宇宙が広がる印象的なシーンと過去の様々な出来事などが音声で表現される象徴的な導入部。
やがてエリーの勤務する研究所の建物まで揺るがす低音の電波そしてコンピューターを駆使して分析で顕われる数十年前の信じられない映像、そして謎の設計図の存在…。そして銀河系を超える人類が想像も出来ないベガ星雲の知的生物の存在…?。

テーマは宗教と科学。そして真理とは?当時の大統領クリントン氏も登場する 私にとって「2001年宇宙の旅」と共に地球や人類そしてそれぞれの存在を考えさせられた忘れることの出来ない作品です。
かつて偉大なる科学者で地動説を支持したガリレオ・ガリレイは、カトリック教会から異端者と見られ、裁判にまでかけられた。
エリー(ジョディ・フォスター)は小さい時から夜、空を眺めてはどうして人間はこの世の中に存在しているのだろうと考えているそして父親のテッド(デヴィッド・モース)に宇宙人は居るのかな?と自分の考えをぶつける。テッド(モース)は宇宙は人類が住むのに地球だけでは広すぎるという。エリー(フォスター)はやがて宇宙人との交流をテーマに研究するが、彼女の研究に対して、多くの科学者たちは疑問を持っている。しかも、金の無駄使いと思われている。そんな時エリー(フォスター)は神学校を卒業したばかりのパーマー(マシュー・マコノヒー)と出会い、お互い科学者と宗教者という立場が違うのにも関わらず、愛するようになる。

パーマー役のマシュー・マコノヒーが知的で優しい男を演じていていい味を出しています。また、後半に登場する謎の人物ハデン(ジョン・ハート)が日本の北海道に秘かに建設していたポット基地などのエピソードもいい。上司に栄誉を奪われり、カルト宗教家の妨害などの障害で計画はとん挫するかに見えたが…。やがて数々の試練を経て宇宙人との交信は科学者と宗教家の立場を超えた計画となってゆく。そして一人でエリー(フォスター)は宇宙移動装置に乗り込み、彼女はワーム(ベガへ行く宇宙の通路)を通り超え、ベガへ辿り着いたエリー(フォスター)は驚愕な光景を観てしまう。それはエリー(フォスター)の想像を遥かに超える出来事だった…。

この作品のテーマは宗教と科学。言い換えるなら神の存在と人類が築き上げてきた科学の合理性。観念的で神秘的ともいえる科学では証明できない神と宗教の存在と意義、そしてそれに真っ向から立ち向かう科学的で物理的な実証してこそ価値のある科学との考え方を主人公のエリーを通して観る者全てに問いかけてくるのだ。
幼いとき父の心臓発作に薬を飲ませられなくて父を亡くしてしまったことで「この世に神などはいない」と考え、見たものや、確認したこと、説明できることしか信じようとしない科学者となったエリーがポットの中で思わず祈る「オーマィ・ゴッド!」の言葉が象徴的だ。そしてベガで体験する驚愕の体験と観る者の想像を超える映像は是非映画で…。

観終り、冬の夜空に厳かにキラキラと輝く星を見てきっとあなたも何かを感じるはずです。自分も含め人間なんて何とちっぽけな存在であり、まちも日本も世界もそして地球さえ何と小さな存在なのだろうと考えた時、今、2期目となって今後の市議としてのあるべき姿をじっくり考える、いい機会を与えられたように思います。今年もどうぞ宜しくご指導をお願い致します。