V-storm50の時々日記 健さん!


本日高倉 健の訃報を聞きました。私にとって「健さん」のストイックな生き方は憧れでした。昭和を代表する、そして日本の男を代表する存在でもありました。昭和40年私が中学を卒業した年の秋にその後、映画ファンにとり伝説的なシリーズとなる映画「昭和残侠伝」が公開された。 義理と人情を秤にかけりゃ、義理が重たい〜♪の主題歌でお馴染み背中の彫り物「唐獅子牡丹」の花田秀次郎(健さん)を主人公に後半の殴り込みに同行する男 風間重吉(池部 良)の名コンビに三田佳子、藤 純子らの薄幸な女たち、そして憎々しい悪党たち…。

また「日本侠客伝」シリーズでは「花と龍」などの主人公を演じ鶴田浩二若山富三郎、梅宮辰夫らと共演し東映任侠映画の黄金期を創り上げその後、「幸せの黄色いハンカチ」など様々な作品に出演、日本アカデミー賞の主演男優賞をはじめ国際的な賞も数多く受賞したことは皆さまもご承知のことと思います。

中でも2・26事件の将校を演じた「動乱」で初めての吉永小百合との共演で映画の後半クーデターの罪で処刑される前夜、最後の面会するふたり。着ることの出来ない着物を健さんの肩に着せ、ひざまづきしつけの糸を切りながら嗚咽する小百合との名シーンはいまだに瞼に焼き付いてる名場面です。寡黙な男、笑わぬ男、不器用な男、セリフの行間をしぐさ、表情、目で演技できる数少ない男優でした。

そういえば「八甲田山」優作との共演「ブラックレイン」宮沢りえとの共演の「四十七人の刺客」そして田中裕子との共演の「夜叉」など数え上げたらキリがありません「駅」「鉄道員」……。

83歳で永眠。私にとって永遠のヒーローでした。「不器用ですから…。」ご冥福をお祈り致します。合掌