V-storm50の時々日記 矢沢 宰 ゆかりの地めぐり


河野町の矢沢 宰 生家

宰が通った県立栃尾高校の柳の樹

11月10日は朝からどんよりとした雨雲の薄暗い一日で冷たい雨が終日、降り続け、時折り
冷たい風まで雨と共に吹き付ける最悪のコンディションの日曜日でした。
朝9時に中央公民館をスタートしたマイクロバスは参加者30数名を乗せ、市内と栃尾そして
三条と夕方4時まで宰のゆかりの地を巡ってきました。

河野町の生家の庭は綺麗でした。
栃尾高校の庭にそびえる柳の大木は宰の詩でも紹介されています。

         「入学して」

私の教室には にごった川を渡り ほこりだらけの道を横ぎり

若緑のやなぎをゆらした春風がはいってくる。

身も心も怖ろしいほど不安な私に喜びとなぐさめを与えてくれるもの

春風と若緑のしだれ柳。 私が一番うれしいこと 春風としだれ柳に会えたこと

と宰が詠んだ詩の柳の樹でしょうか?


石碑の脇で説明される白いコートの遠間先生
また、当時の新潟県立三条結核病院跡地と隣接されてた県立三条養護学校跡地の記念碑の前で
当時養護学校の教師の遠間 保先生が当時の様子や建物の位置まで詳しく説明して戴きました。
当時は結核(肺病)は不治の病と言われ、感染することで隔離された患者や家族たちの苦しみ
も今では想像できないものだったのでしょう。
この病院で長期の治療で病気を克服し、この全快橋を渡る嬉しさはこの橋を渡った人しか分からない
天にも昇る思いだったことでしょう。今は跡形もなく、雨に打たれて佇む石碑が当時の面影を
偲ばせます。


国道8号線脇で現在の済生会病院敷地内にひっそりと佇む全快橋の石碑