V-storm50の時々日記 ドラマ半沢直樹はあまちゃん!?


TBS系で10回にわたり放映された「半沢直樹」が大変好評で視聴率も高かったと聞きました。自分は余り興味もなく、
観たことはなかったですが、9月22日が最終回で、かみさんが夢中で観ていたので、風呂上がりに何となく一緒に観ていました。
シーンはクライマックスで東京中央銀行の取締役会で居並ぶ頭取をはじめ役員の前で主人公半沢直樹堺雅人)とドラマの
キャッチコピーでもあるクソ上司の常務(香川照之)との直接対決の場面でした。こういったドラマの王道をゆく、耐えに耐えた主人公が
悪玉の上司を糾弾し、主人公を含め、視聴者も大いに溜飲を下げカタルシスを得る結末となるわけです。少し気になるというか、鼻につく
のは漫画チックで演技過剰な役者たちの大げさでデフォルメされた演技とそれぞれの登場人物たちのキャラクター作りがいささかオーバー
気味で、リアル感などとはおよそかけ離れています。

本題に入る前に簡単なあらすじとキャストを確認してみましょう。

【あらすじ】
東京中央銀行・大阪西支店の融資課長。1990年入行の最後の「バブル入行組」。やられたら倍返しが信条で、曲がったことが
大嫌いな弁が立つ有能な男。ある思いを胸に銀行員となった。支店長の強引な指示で融資した5億円が焦げ付き、責任を押し付けられる。

【キャスト】
堺雅人半沢直樹
東京中央銀行・大阪西支店の融資課長。1990年入行の最後の「バブル入行組」。やられたら倍返しが信条で、曲がったことが大嫌いな
弁が立つ有能な男。ある思いを胸に銀行員となった。支店長の強引な指示で融資した5億円が焦げ付き、責任を押し付けられる。

上戸彩/半沢花役
半沢の妻。明るい性格で半沢を支える。半沢を唯一言い負かすことができる存在。

及川光博/渡真利忍役
半沢と同期入行の親友。陰に日なたに半沢を手助けし、窮地を救う。

片岡愛之助/黒崎駿一役
金融庁から出向中の国税局査察部の統括官。

北大路欣也/中野渡謙役
旧産業中央銀行と旧東京第一銀行が合併してできた東京中央銀行の頭取。半沢を温かい目で見守る。

香川照之/大和田常務役
東京中央銀行の常務。歴代最年少のスピード出世で常務に就任した冷徹な切れ者

それはともかくとしてもっと気になるのが北大路欣也扮する中野渡頭取の最後の態度と決定です。
悪役の大和田常務の数々背信、不正行為はナンバー2として当然懲戒免職にも値するものですがドラマでは平取締役への降格で決着し、
半沢直樹には功績に報いず、更に挑戦させるべく問題が山積する関連企業への出向を命じるまではまだ許せるのですが、不可思議で
どう見ても納得出来ないのは最高責任者として右腕とも言える大和田常務の背信、不正行為を見抜けず、解決も出来なかったばかりか、
金融庁の査察まで受け、マスコミを通じ、銀行としての社会不安や信用失墜させてしまった自らの責任には何ら謝罪の言葉も処分もなく、
これからも頭取としてこの銀行の最高責任者として頭取室の椅子の座り続けることになる、このシナリオの甘さは如何なものかと…。
残念ですが現在の日本のドラマ界、放送界のレベルと視聴者の甘さを感じてしまった最終回でした。
そしてこの甘ちゃん(あまちゃんではありません)はドラマのスタッフ&キャストなのかそれとも視聴者なのか…?