V-storm50の時々日記 「許されざる者」1992年オリジナルより…

オリジナルの「許されざる者」の冒頭ナレーションより…       
シーンは大平原の美しい夕焼けに浮かぶ小さな小屋と1本の立ち木、そして
最愛の妻を埋葬するため黙々と鍬を大地に突き立てるマニーのシルエット。

「若く美しい娘クローディアは母の意に背きウィリアム・マニーと結婚した。
マニーは動くものなら女子供まで容赦なく撃ち殺した人殺しで酒浸りの残忍な
札付きの悪党であった。だが、母の心配とは逆に美しい妻は二人の子を残し
天然痘で病没した1878年のことだった。          


クライマックスのシーンより… 
シーンは酒場に屯する保安官や助手などを皆殺しした、マニーがドアを開け外に
出て、土砂降りの町を去ろうとする。                  
「おれに向かって撃ったらそいつだけでなく女房も友達も殺す。家も焼き払うぞ」
「いいな!撃ったら殺す。俺は人殺しのマニーだ」
「ネッドをきちんと埋葬しろ。娼婦を人間らしく扱え」
雷鳴と降りしきる雨…。                      

そしてエンドタイトルと共に…                   
ファーストシーンと同じ美しい夕焼けに浮かぶ小さな小屋。しかしそこには人影も
なく風にそよぐ立ち木の枝しかなかった。
「数年後、長旅の末、クローディアの母が一人娘の永眠の地を訪れたが父
(マニー)と子供たちの姿はなく、西海岸で商売に成功したと噂を聞いた。
母にはどうして一人娘が酒浸りで残忍な札付きの悪党と結婚したのかついに
分らなかった。」この余韻ある言葉がいいですね。