V-storm50の時々日記 勝楽寺にて


東京の叔父が亡くなり月末の29日通夜 30日の告別式に参列してきました。叔父は町田市に住んでいて、町田市の勝楽寺(しょうらくじ)
という浄土宗のお寺で通夜、葬儀が行われました。小田急町田駅から歩いて20分くらいのお寺ですのでもちろん初めてですが歩いて
行きました。境内の一角に高いビルがありお聞きすると墓が入っているビルだそうで、都会の人は亡くなってからもマンション住まいに
なるようです。
浄土宗と言えば平安から平家の時代に生きた僧でその頃堕落していた仏教界で貴族階級や時の権力者から離れ民衆のために浄土宗を広め
た僧で、心酔した弟子「親鸞」がその後、浄土真宗を広めるようになったと聞いています。すみません。詳しくは知りません。
通夜や荼毘、告別式など数回導師さまのお話をお聞きしました。この勝楽寺のご住職は大変な博学の方で単に仏教界だけでなく、キリスト教
イスラム教にも大変詳しく、興味深い話をお聞きしました。いくつかご紹介致します。

◆焼香を3回する方が多いがこれが丁寧と考えて居られるようだが焼香は一回が基本。数回行うことは数を重ねること。人が亡くなることが
 何回も重ならぬ様、焼香は一回の方が礼儀とのこと。

◆五体とは頭・体・腕・脚の四体に魂を加え五体となる

◆弔うと言う字は弓に縦の線で出来ていてこれはその昔、土葬の時代、近親者が棺桶を山に担いで運ぶ時魔除けとして鏑矢(かぶらや)を
 用いたことからで縦の線は矢を意味している。

◆普通告別式後に火葬されると考えられているが実は日本全体では50%が告別式の前に火葬されお骨になってから葬儀となる地域も半分
 くらいあるという。

◆全世界の宗教は大別すると緑の宗教と砂漠の宗教に分かれていて緑の地域での宗教は相対的で砂漠の宗教は絶対的。それは厳しい環境の
 砂漠だから唯一絶対の神になるのだそうだ。コーランが生まれた自然の厳しさでこそイスラム原理主義が理解される。例えば一夫多妻制
 などの習慣が生まれたのも強い男の子孫を増やすことが砂漠では必要であった。それに比較して緑豊かな自然の中で生まれた宗教は恵み
 の恩恵があり数多くの神が存在し、日本のように八百万(やおよろず)の神や多くの仏が存在すると思われている。つまり絶対に対し相対
 なのだ。


本堂の左奥のグレーの高いビルがお墓のマンションです。