V-storm50の時々日記 本所1丁目3区 『THEもちつき』 これぞ地域コミュニティの原点!



平成24年の師走も残すところ今日を入れてあと二日となりました。私の町内、本所一丁目三区で毎年の恒例の「もちつき」が今日30日の
朝から町内の一角で行われました。この「もちつき」は毎年暮れに行われている行事です。今年も町内の工務店の作業場を会場に丹精を
込めて作られた古代のもち米を作業場の薪ストーブの上に据えられた蒸籠(セイロ)で蒸してから臼に入れられ参加者が交代しながら
撞きます。3歳くらいの子供、女の子、そしてお父さん、お母さん、おじいちゃんまでペッタン、ペッタンと撞きます。
撞く前に杵でよ〜く捏ねることが大事でうまく捏ねられていないと餅の中に粒々が残るそうで、この捏ねる作業はベテランが行います。


このストーブの上で蒸される蒸籠は最高で6段も積み重ねられ次々と撞かれ次々と「のし餅」にされてゆきます。よ〜く見ていると
ストーブの釜番、研がれたもち米を蒸籠に入れる係、蒸し上がったもち米を臼まで運ぶ係、最初に捏ねるベテラン、最後の仕上げ
の餅つき係、撞きあがった餅を「のしもち」の台に乗っける人、麺棒で「のしもち」を作る人とが呼吸の合った連係プレイが流れるように
運ばれています。片栗粉をまぶされた「のしもち」が次々と作られてゆきます。前半のもちつきが終わったところで丁度、お昼となりました。
お昼は撞きたての餅を臼からひねり取り「お雑煮」「餡子」「黄粉」「砂糖醤油」などそれぞれがお気に入りの食べ方で食べます。
この古代の餅は歯ごたえ、粘り、味と三拍子揃った大変おいしい餅で皆が舌鼓を打ちながら食べました。お代わりをする方も多く、
私も一足早いお正月気分で撞きたての餅を堪能しました。



食べ終わったあと、一休みする間もなく後半の餅つきがはじまります。一番最後に撞いた餅はお飾り用で皆がそれぞれ神棚に飾る飾り餅を
作ります。私もチャレンジしましたがこれが意外に難しくいびつでペタンとした何とも不出来なお飾りとなりました。
うまい方は真ん丸でふっくらしていて恰好がいいのです
何よりも子供たちがうれしそうで見ていて心が温かくなりました。そして三世代の家族の絆や隣近所、町内の人たちのお互いの協力
で行われるこの「餅つき」に今我々が、失いかけている地域コミュニティの原点を見たような気がします。家族や町内の絆やコミュニケーション
はこんな何気ないところで育っているんですね。友達の友達、地域の人の知り合いで地域外の方々なども一緒に今日の餅つきを楽しんで
いました。大上段に振りかぶることなく自然体でごく、普通に行っていることが素晴らしいです。参加者の皆さん大変お疲れ様でした。
良い年をお迎えください。