V-storm50の時々日記 みちの駅 PART2


豊栄のわくわく広場(野菜等の直売所(8月3日午前10:30ごろ)
イベントの紹介や作り手の顔が見えるような展示方法の農産物です。

ひとつの事業を進めるとき慎重論、反対、賛成、条件付き賛成など様々な立場や考え方があります。従ってご意見も様々ありそれぞれのご意見は
ある意味総てもっともで正しくもあります。それは人間社会、いや、仮に自然界や動物社会でも相反する現実や現象があるのではと思います。
今回のみちの駅はご存じの通り見附市が掲げるスマートウェルネスシティみつけの基本理念の中で「健幸」は直接的な心や体の健康だけ
ではなくまちなか賑わい、地元農家や加工所、レストランなどのビジネスなどによる経済の活性化、市民の交流、雇用、防災機能、観光資源
などの要素を総てリンクさせた位置づけが国に理解され総合特区の指定を受け進められいわゆる交付金補助金助成金で進められる事業で
指定後の実施期間(実施期間=納期)があり市の単独事業としてマイペースで進められない事実があります。
まして現、野田内閣や民主党政権がいつどうなるかも判らない混迷した政治状況でもあります。早く既成事実を積み重ねて行かなければならない
かと思います。政権交代などでまかり間違っても事業の見直し、補助金などのカットや申請項目の削減などがあっては大変なことになります。


確かに限られた時間の中で拙速に進めていて議論が深められていないと私も感じる部分があります。そのため私も豊栄店、月岡店などの視察
更に八王子の道の駅をはじめ県内、県外も数か所視察しました。道路情報、土産物、普通のレストラン、トイレ休憩施設だけの道の駅の殆どが
数年で人気がなくなって来場者も減っている事実もあるようです。
ここに農産物直売所や特徴ある農家レストランなどを併設し、さらに様々な団体や組織の拠点となる設備を持たせないと成功することは難しいと
実地検分していて解かります。
この度指定を受けた指定管理者の法人は下越を中心にすでに4店舗を立ち上げ運営されておりノウハウ、人材などもあるように思われます。
冬場の仕入農家への指導、メインとなる来場者の対象やリピーターとなる仕掛けづくりも考えて居られるようです。また、近隣の民間の商業
施設との差別化も考えて居られるでしょうし、既存の民間商業施設も手をこまねいているわけもなく、自由競争の中でそれぞれの個性化や
差別化も図らなくてはならないのは当然です。いずれにせよ観光客より市内、近隣(中之島、長岡、旧栄町、栃尾など)の方々が来場者の
中心でありリピーターになるのは自然の理と思いますし、市外、県外を含めた観光客は土日祭日等の来場が多いのは予想出来る事と思います。
冬場の売りものの仕入れや確保、工夫も当然ですが来場者そのものをどう誘導するのかも仕掛けやイベントが大切なのではと思います。
私なりに調査したこれらの情報を市の担当課の担当者に情報提供を積極的に行いより良い施設になるように行動したいと思います。


ご承知のように市議はたったひとりで市長や副市長、教育長など特別職3名をはじめ以下18部課局の総合的で専門的な言わば専門職の
プロフェッショナルたちに挑む訳です。国会議員のように国の予算で公設秘書3名を雇えません。全くの無援孤立の中で自分の足で調べ質疑、
提言、提案、そして場合により反対などをしなければなりません。
しかし、仮に個人的に反対したとしても賛成多数で採決されれば議会で承認され事業は進められます。ならば、その事業がより市民にとって
意義にある(喜ばれる)内容となるよう執行部と共に知恵を働かせなければならないと私は考えます。それこそが行政と市民の共働による
まちづくりと考えています。今回は厳しいスケジュールですが全員一致で可決されました。
成功に向け努力しましょう。10日午後より産業振興課の担当者と豊栄わくわく広場や八王子みちの駅の視察で得た情報を提供すると共に
アドバイス、提案、注意点など余さずに情報提供するつもりです。


それからご意見のあった生産者はしょせん生産者で商売は出来ないと述べられましたが私の意見は少し違います。ご承知のように見附の繊維
やニットも衰退した原因の一つに売り場や消費者を意識せずアパレルや問屋のためにしか思考出来なかったことの反省があります。
ユニクロを例にすると分かり易いですが消費者の思考、適正価格、適正品質、耐用年数、など徹底したマーチャンダイジングにより顧客目線
で企画、製造、販売まで一気通貫したコンセプトを構築したから成功したと私は思います。


農家や生産者も農産物や加工品を作るとき消費者の思考、好み、適正価格などのほか、どのような付加価値を求めて創るのが現代の農家と
思います。そのためには野菜や果物のウンチク、や大げさに言えばブランド神話、レシピの紹介や生産農家の顔やこだわりをどう見える化
のテクニックも商売人まかせでなく生産者が考える時代になっていると思います。
私の知りうる成功した農家や農場はそれが出来ているのです。規模の問題ではありません。現に新潟市(旧白根市)で大成功したルレクチェ
栽培と加工品(ジュースなど)の農家でその後法人化された社長の体験を詳しくお聞きしたこともあります。小さな農家なら数軒でまとまり、
栽培、加工、販売などを企画することも出来るでしょう。昔の農家や加工品製造の常識を破らなくてはならないし、今、その時期に来ていると
私は思います。今、農業も単に作る農業から創作して売る農業へと変わりつつあると思います。


もし仮に作ることしか出来ない(販売、商業が出来ない)ならば商人や店舗の下で言いなりのコストで納入することに甘んじなければならない
のではないかと思いますし未来はないでしょう。誰の(どのポジション)ために作るのか今一度考え思考と行動の転換が必要と思います。

八王子の道の駅(8月8日午後3:00ごろ)販売品のバーコードを読み込ませると生産者情報が液晶に提示される