V-storm50の時々日記 行政視察の報告②


今治市役所で担当者から今治市の紹介や説明を受ける。テーブル上のペットボトルは膜ろ過の水道水です。


松山市の次は今治市を訪問しました。平成17年12市町村と合併した今治市の人口は約17万人弱で松山市に次ぐ愛媛県第二の
大きさになった市です。温暖ですが年間の降雨量は少なく、過去にも飲料水の確保や夏場の断水など水道に苦労が多かった
とお聞きしました。また、地下水に塩分があるなど水質面でも苦労されたようです。
このたびの視察では見附市でも導入が予定されている上水道の濾過装置として膜ろ過方式を導入し稼働している施設の見学と
導入までの経緯や、導入後の状況などを調査して来ました。膜ろ過とは分かり易く言うとセラミック製の直径18センチ×1.5メートル
位の円筒形の筒で中に細かい穴が無数に空いている言わばフィルターに取水を通し濾過するものです。また、フィルターが
汚れると高圧で逆洗浄をすることできれいになるとのことです。見附市でもこの膜ろ過を導入すると今までの水道水より、
よりきれいで、安全な水となります。ちなみに見附市同様繊維の産地ですから染工場も多く水を大量に使う工場が多いそうですが
それら工業水は飲料水より1ランク下の中水(つまり飲めない水です=濁りはありませんが…)を使用してコスト削減している
と聞きました。


上の写真は今治市の馬越浄水場の膜ろ過装置

今までのプールみたいな大きな水槽をいくつも通し濾過しているイメージと違い何か化学プラントを思わせる装置です。


また、今治市はタオルの製造販売でも有名でそれに伴う縫製業も盛んで繊維のまち見附市ともやや似通った部分があります。
同じように中国を中心とする海外生産でダメージを受けていますが郊外にとてもきれいなタオルミュージアムを作りそこで
タオル製造の過程や様々なタオルの販売をやっており多くの観光客を呼び寄せています。庭園も素晴らしく一時ヨーロッパ
へ来たような錯覚さえ覚えてしまうようなメルヘンの世界でした。

また、この建物の中にとても雰囲気のいいカフェや本格的な中華レストランがあり昼食を戴きましたがとても美味しかったです。

更に続く。