議会での一般質問と委員会質疑、また、討論とは何かが住民には分かりづらい

2回目のテーマです。
説明になってしまうことをお許し下さい。
地方議会は定例会と臨時会があります。定例会は年4回(3月6月9月12月)に開催されます。臨時会は文字通り特別に審議しなければ
ならない案件がある時に臨時に召集されます(例えば定例会まで待てない重大な問題が起きたり、選挙直後で議員構成が変わった時
など)一般質問は定例会の時行われ、所属委員会に関わらず市政全般のことを自由に質問することが出来ます。この一般質問は言わば
議員にとって一番の花舞台であり質問と答弁を含め1人の議員の制限時間は50分と定められ事前に通告した全てを質問しその後執行部
(市長以下担当課長など)が一括答弁後に再質問席で一問一答形式で時間内であれば何回でも質問と答弁を納得するまで行います。
質問が多岐にわたったり質問事項が多く細かい場合は質問と答弁だけでかなりの時間を使いますのであまり奥まった議論が出来なく
なるなど質問者もテーマの絞り込みや奥の深い議論、更には提言など裏打ちされた調査研究をして実りある内容にする技術を
磨かなければなりません。通り一遍の質問と答弁ではあまり意味のない質問となってしまいます。

それに対して常任委員会での質疑は自分の所属する委員会の所轄案件しか質問出来ません。当市は総務文教委員会と産業厚生委員会
の2つがあります(例えば産業厚生委員会で学校や教育問題についての質問は出来ません)また決算時には決算特別委員会が構成
されます。この委員会での質疑は対話形式で納得のゆくまで時間制限なしで何回でも質問が出来ます。

基本的な流れは本会議で議案の全体説明が行われ質疑と答弁後、議案は2つの常任委員会に付託されそれぞれの日程で審議されます。
議会における討論とはある議案に対し、質疑、答弁後に議員が党や会派などを代表し賛成または反対の意見を述べることで議案に
対する反対の討論が先に提出され、その後に賛成討論が行われ最終的に起立等で採決が行われます。

私の一番気をつけている点は質問の形をとりながら市政の様々な事業や施策について傍聴者をはじめインターネットや市議会だより
などで広く市民に知って戴くことと、質問の中に実現可能な課題や問題点への積極的な提言や提案を盛り込むことです。
全ての提言、提案が即座に受け入れられることは出来ませんが時間をかけてもその一部が事業や施策の中に生かされることだと思って
います。1歩でも前進すればそれだけ市民に喜んで戴けると信じています。

以下次号に続きます。