平成24年度見附市立見附小学校卒業式


本日、見附小学校の第65回卒業式が行われました。本日の卒業生は3クラス99名で、まだ体に馴染まない真新しい詰襟の学生服
中には袖丈が長すぎて指まで隠れそうな男子生徒、そして白いタイもまぶしいセーラー服の女子生徒たち。中には緊張して手と
足がぎこちない生徒もいる。皆、新しい希望と少しの緊張と不安を胸に抱きながら中学の門をくぐって行くことだろう。
最後に卒業証書を受け取った女の子は福島から避難して見附小学校に通っていた生徒と清水校長から伺いました。

そして久し振りの校歌を歌いました。自分の家は以前学校町の見附小学校の校舎と川を挟んだ場所にあり、予鈴のベルを聞いて
川をポンと飛び越え西門から教室に飛び込んだことを懐かしく思い出しました。そしてここ本所に引っ越すまで時々耳にした
思い出深い校歌です。この見附小学校の校歌は日本を代表する音楽家の小関裕而先生と詩人で作詞家の西条八十先生の二人の
巨匠の手で創られた校歌です。改めて名曲だと実感致しました。

仰ぐ理想は、守門のみねに
白く輝く たかね雲
はげむ努力は 刈谷田川の
止まず よどまぬ その姿
元気いっぱい 日本をにのう
我等は 見附小学生〜

校長室の壁に新聞の切り抜きが貼ってあり校長先生から説明して戴いた。2011年9月24日新潟日報の日報抄の記事である。
小関裕而先生は福島県の出身で東京オリンピック・マーチをはじめ5000曲を世に送った。夏の甲子園入場行進曲「栄冠は君に輝く
早稲田大学第一応援歌「紺碧の空」「とんがり帽子」「長崎の鐘」「君の名は」など数え上げれば切りがないほどの名曲ぞろいで
ある。また、全国300校を超える校歌も創った。北海道から沖縄までそして福島県の校歌まで万遍なく全国に広がっている。
見附小の校歌もそのひとつ。その見附小校歌の3番はこんな歌詞で始まる

もゆる平和の 朝日をあびて
いきもたからか 組む肩に
伸びて築かん 世界に誇る
文化 栄えある わが日本

この日報抄で最後に福島産農産物販売に抗議したり花火の打ち上げを拒んだあの町、この町にも小関先生の心地よい調べ
が流れていたはずである。名作曲家を育んだ福島の土地のピンチに思いをはせたい。この狭い国土で「わが町だけを安全に」は幻想
だろう、見附小の校歌を借りるなら、肩を組み、世界に自慢できるような助け合いの文化を取り戻すときだ。と結んでいる。

久しく日本人(私が)が忘れていた日本人の心と原点を思い出させるこの歌詞に思わず込み上げてくるものがありました。
感動しました。ありがとうございました。

ステージ上をはじめ会場いっぱいの花に囲まれ対面式で行われた卒業式はさすが花を大事に育てている見附小独特の綺麗で
心温まる卒業式でした。