柏崎刈羽原発視察


9月28日の午前で9月定例議会が終了、午後1:00より見附市議会議員16名で東日本大地震で注目されている
東京電力柏崎刈羽原発の視察に行って来ました。残暑の厳しい中、発電所の主要部分を東電社員の案内で
見学してきました。以下報告です。
柏崎刈羽原子力発電所は昭和44年3月に国会で議決され昭和53年に着工し、昭和59年に運転が開始された東京
電力の経営する施設です。その名が示す通り柏崎市に1号炉から4号炉まで刈羽村に5号炉から7号炉までの合計
7炉がありその敷地面積は何と東京ドーム90個がすっぽりと入るという広大な敷地にあります。勿論、海沿い
にあり、大型船が停泊、積み下ろし作業の出来る港機能ももっています。

この発電所にはおよそ7,800名が働いていてその内東電社員は1,280名ほど6,500名ほどがいわゆる外注の企業の
社員です。施設は一般の人でも申込書の提出で許可されれば見学は出来ますが、見学コースのみで原子炉建屋内
の見学、立ち入りは出来ません。私たち議員団は議会事務局よりの事前申し込みで原子炉、冷却装置などを上部
のガラス越しに見ることが出来ました。建屋内に入るには一人ひとりの免許証のチェック後IDカードを渡され
金属探知機を通ってからIDカードをセンサーに当て施設内に入り更にもう一度IDカードの関門をくぐり施設
に入ります。さながら洋画で観るFBIやCIAの施設に入るような緊張感を覚えました。

簡単に言うと原子炉内は核分裂を繰り返しながら温度が280度となりこの蒸気を乾燥させ熱風に変えタービンを回し
電気を作る仕組みとなっています。原爆はこの核分裂を瞬時に爆発させ数千度の温度を生じさせ原発はこの爆発を
極めて小さく連続的に行うことで280度の熱を持続させ蒸気を生み出していると言うことだそうです。よくニュース
等で燃料棒という言葉が出てきますがこの棒は核分裂を開始、停止する言わば原子炉のスイッチのような役割の
ようです。詳しく写真で説明したいのですが肝心なところの撮影は禁止でして許可されたところは撮影してきました。

凄い施設ですがこのような施設も自然と言う脅威により破壊された訳です。改めて自然災害の怖さを思い知らされました。