信濃川と大河津分水を学ぶ

本日NPO法人生き生き企画主催のお出かけ講座に参加(約60名くらい)してきました。朝9時にファミリアを出発
燕市の「信濃川大河津資料館に到着し、信濃川河川事務所の木村計画課長から歴史や役割そして未来図などを2時間
30分に渡りタップリと講義を聞きました。
日本一長くて流出量も多い信濃川越後平野に恵みと災害を与えてきた存在でもある。先人たちの血の滲むような努力
で現在の大河津分水が出来た訳ですが、見附市栃尾(現長岡市中之島(現長岡市)栄町(現三条市)など刈谷田川
流域の民衆を多年にわたり(150年に記録に残るだけで98回の水害)苦しめてきた歴史はその凄まじさに今更ながらですが
驚きました。しかも現代でも水害は住民を苦しめており先日の水害は記憶に新しいものです。

水を制する治水は自然と人間との果てしない戦いなのかも知れません。築80年の老朽化した現在の可動堰は現在新しい
場所に今までのスケールを超える規模で工事が行われています(H15年着工でH25年完成予定)本年11月23日に通水式が
行われる予定です。ラジアルゲート形式と呼ばれる、堰を開閉する巨大なピストンは海抜0メートルで有名で治水技術でも
世界のトップクラスのオランダから船で運ばれたもので1本1億円だそうです。また、新しい堰には3タイプの魚道と呼ばれる
鮭や鮎など様々な魚種の遡上が可能な水路も設置される。

高射砲を思わせるようなラジアルゲート式のピストンと堰(カーキ色)
広大な越後平野の治水の要は【大河津分水】です。越後国定公園内にある自然と共生する新しい大河津分水の新可動堰の完成が待たれます。

熱心に説明する木村計画課長