V-storm50の時々日記 本町荘




この趣のある庭をご覧になりいかがでしょうか?さてここはどこでしょうか?ヒントは見附市のほぼど真ん中で本町商店街の
ほんの近くで見附市商工会が隣接しています。そう〜答えは老人いこいの家本町荘の素敵な庭でした!!
ガス塔もなかなか素敵ですね。赤松の大木やもみじの大木なども大変立派です。まちを歩いていたり車で通り過ぎたりで、
意外とこんなまちなかにある素敵な場所を見逃しにしていませんか?
大正12年に竣工され数回にわたり改修されながら市内の老人たちの温浴や慰安の場として利用されてきましたが度重なる地震
のため、利用できる部屋も少なく耐震調査の結果も踏まえついに取り壊され2年後の27年には3階建ての温浴施設として生まれ
変わる予定です。今までの利用状況をみると平成20年が年間25,000人の利用が年々2,000人ほど減少を続け昨年の24年は15,000
人と減少しました。この傾向は今町地区の今町荘にも当てはまる傾向です。高齢者が年々増加しているのに利用者が減る
のはやはりニーズの多様化や価値観の変化、マンネリ化、施設の老朽化それに利用者の固定化など様々な要因が考えられます。

新築される温浴施設は新しいコンセプトで小さな子供から若者、子育て世代から中高年、そして高齢者まで市民の年代層に
こだわらず様々な人たちが楽しまれるようにモダンで岩盤浴なども揃えた施設として生まれ変わると聞いています。
今までですと利用は年末年始、お盆や月3回の定休日以外は午前9時から午後4時まで営業。さらに奇数日は午後6時から7時まで
も利用でき、独居老人世帯や高齢者世帯の老人にしたら安全性からも経済的にも大変有難い施設だったようです。また、利用
料金も平成18年から市内の60歳以上は100円一般市民は350円市民以外は450円と老人には大変リーズナブルでした。

取り壊しして新しい施設がオープンするまでは今町荘のほか市内の民間施設等を現在考慮中との説明でした。しかしながら
新設される施設は様々な年代が利用するのでお年寄りの皆さんはどう思われるのでしょうか?私的には利用料金など出来るだけ
高齢者に配慮しながらも様々な世代と交流できることはむしろ喜ばしいと感じます。10年後には42%近くが60歳以上となる
見附市です。お風呂でそれこそ裸の交流が出来るなんて素晴らしいことだと思いますが…。



なかには高齢者福祉の後退ではないかと思われる方々もいらっしゃるかも知れませんが私はこれからの社会はことさら年代別で
区切るようなストリート、施設、コーナーなどはある意味差別につながり決していい考え方とは思いません。
かってはデパートもヤングやミセス、シニアなどでフロアで分けたりした時代もありましたが消費者から拒否され衰退したこと
は記憶に新しいところです。いまやユニセックスさえ認知されTVに出演してるタレントも年代も幅広いし、ニューハーフ?
などこの人おとこ?おんな?そんなこと気にしない時代となりました。これからの公共施設も本当の意味で垣根や区切るような
コンセプトの施設は市民からも受け入れられないかとおもいます。それに高齢者でも若い感覚や考え方もある一方無気力や
無感動で若者らしくない若者も時々見受けられます。ようはその人の生き方、考え方だと思います。誰を否定するものではなく
そんな年代や外見を越え、人間同士の付き合いであり触れ合いが大切と私は思うからです。
先人や先輩たちは私らが経験できなかったことを経験し戦後の日本を築き上げてきました。これからも機会があれば触れ合い
様々な体験などを聞かせて戴きたいと思います。


現在の施設は1日平均50人の利用です。新しい温浴施設がネーブル、イングリッシュガーデンそして道の駅「パティオにいがた」
に次ぐ観光名所となり3ケタクラスの利用となることを期待したいと思います。