storm50の時々日記  議員報酬と議員定数。議会の夜間開催、休日開催を考える


今回の絵はこどもの日(と言うより端午の節句)にちなんで男の子が元気でたくましく成長してほしい願いを込め金太郎の滝登りです。

議員の報酬が高いか安いか様々な立場で意見が分かれることだと思います。一つだけあらかじめ確認を致します。
ごく一般的な市町村議員と国会議員とか県会議員とか東京都など大都市や政令指定都市の議員などと比較は出来ません。
例えば国会議員の場合 月額の歳費は129万4千円それに賞与が年2回で合わせて550万円これに非課税の文書通信交通滞在費が月100万円
更に会派には月65万円の立法事務費、加えてJRなどのパス、月4回の航空券、公設秘書の人件費、もうひとつおまけの政党交付金
319億円が費やされています(もっとひどいのは赤坂の議員宿舎。3LDKで80平方メートルを月8万4千円余りで借りている⇒世間相場
ではこのあたりは月35万円の家賃です)
参考までに新潟県議会議員は月額の歳費は77万円 これに年2回の賞与、政務調査費などなどが加えられます。
全国の平均で見ると都道府県議・政令指定市議で月約80万円 一般市・区議で約42万円 町村議で約21万となります。
新潟県の市町村で見ると最高が新潟市の65万円で最低が粟島浦村の12万です。ちなみにお隣の長岡市は一般市で県内最高の51万円です。

問題の見附市は29万円(ほとんど同列に五泉市加茂市妙高市などがあります)また、年間の政務調査費は1人5万円です。
話題を議員定数に致しますと地方自治法では人口2万以上5万以下の市は上限を26人と定めています(自治法は適宜改正されますが…)
勿論、議員の削減は議会で議員自身が提案し条例を改正すれば現在の17名を更に削減出来ますが議長と副議長、更に常任委員会の委員長
が2名合計4名を除くと一般議員は13名となり2つの常任委員会は7名と6名とに分かれこれ以下になると委員会付託の審議が進行出来ない
事態も考えられます。一つの提案として常任委員会をひとつにまとめ議員が総ての審議を行えば今より少数でも可能となりますが
現在見附市では産業厚生委員会と総務文教委員会に分かれていますが審議内容や審議日数などが単純に2倍以上となり専門性も薄れ充分な
審議が行われない危険性もあります。

それ以上に議員定数の安易な削減は住民の代表である議員による構成で成り立っている議会制民主主義を否定して様々な市民の意思が
反映されにくく結局、政党・資金力・組織力・職域・宗教団体・部落代表・利益代表などの議員だけになり組織力のない議員が当選
出来ない状態になりやすくなります。議員には様々な立場や階級から選ばれるのが多様な市民ニーズや弱者の声も反映出来、公平で
公正な市政運営が出来ると思います。多様な市民ニーズや社会的弱者の立場に立ち耳を傾けているのは組織力など上記のような団体が
バックにない議員が多いのが現状ではないでしょうか?(勿論、力のある議員が耳を傾けないとは思っていませんが…)

議会の夜間開催、休日開催については過去2〜3年前から盛んに議論されて来ましたし、私自身も数人の方から意見をお聞きしたことが
あります。議会の活性化と言う意味で一つの方法と思います。そのような多くの意見が寄せられた全国の市町村で実施した議会も
ありましたが総て1〜2年以内に取りやめとなったようです(例外的に数千人〜1万人前後の村で継続している議会もあるようです)
働いている人が夜間や休日なら傍聴できるとの理由で始まったものですが多くの議会では住民の大きな関心や利害にかかわるような議案
は出ません。身近の小さなことや住民側からの立場でつまらない審議が続き1〜2回の傍聴で飽きてしまうようです。住民が大きく
関わる審議や議会の揉め事や市長と議会や議員の対立などはそうそうありませんから住民からは淡々と議会が進行しつまらないので
しょうか?また、夜間、休日の議会では市長以下執行部も当然、夜間、休日の出席となり休日の公式行事にも支障をきたすことも
あるでしょう。今、見附市ではホームページを通じてインターネットで必要な一般質問などを好きな時間帯で観ることが出来ます。

時々議員報酬と定数削減がセットで話題になりますが本来、議員報酬と定数削減は全く次元の違う話だと思います。単なる経費削減との
考えで民間で言えば社員を減らし、賃金もカットし、同量の仕事をして売り上げの確保を図ることが不可能とある意味同じと思います。
(変なたとえで恐縮です)更にこれからも議会の活性化を行わなければならないと考えます。ご意見をお待ちしています。