クラウンキリー

我が家の玄関に大きな水槽があります(幅120センチで奥行と高さが45センチ)
特に夏など訪れた人の涼感を誘ってくれる貴重な存在の水槽です。アクアリュウムという楽しみ方があります。
ペットブームの昨今犬や猫、小鳥など様々なペットと人間との関係があります。例えばいくら鳥が好きでも
大きな空間を与えてやることには限界があります。動物好きでも自宅を自然動物園には出来ませんし、
昆虫好きでも森や林を作れません。その点、水槽は大きさに合わせた魚や水草を入れ流木や岩などを入れ川底や
海底をイメージした世界を手軽に作ることが出来ます。色鮮やかな熱帯魚の泳ぐさまと緑豊かなきれいな水草
観る者の心を癒してくれます。熱帯魚を飼い始め最終的にはアクア(つまり水)をコントロールすることが要と
思い至りました。

如何に水を中性から弱酸性に落ち着かせるかが課題です。いくら手入れをしても時間がたてば熱帯魚自身の排泄物
や餌の食べ残しなどでアンモニア成分になりますし、水槽の水もポンプとフィルターで循環させている訳ですから
徐々に水質悪化へと近づく訳です。ペットショップには様々な水を綺麗にする薬品やバクテリアを繁殖させる品物が
ありますが私は一切、人工的なものは使いません。薬品や助剤を使わず水をコントロールして熱帯魚を出来るだけ
自然環境に近い状態で育てるかが楽しみであり醍醐味でもあります。サンゴ砂や牡蠣殻には酸性を中性からアルカリ性
変える性質ですし水草、流木、ピートモスなどは逆に酸性になります。これらを循環するフィルターの中に入れ水を
中和させます。

水替えは出来れば1週間に一度3分の1程度を変えます。時々フィルターも掃除します。面倒くさがらないことが
コツと言うかポイントでしょう。また、水温の管理も大切です。今年の夏の猛暑には熱帯地方の魚たちも夏バテ気味
で水温が30度前後では動きも緩慢で食欲もなかったようです。人間は節電に耐え汗を流しましたが魚たちは避難場所
が無いので水槽用小型扇風機を奮発してやりました。おかげで何とか元気を取り戻したようです。

最近、西アフリカのギニアで発見されたメダカ科のクラウンキリーが新しい水槽の住人?(住魚!)として仲間入り
しました。体長は最大でも3センチ前後、黒と薄いベージュのストライプで眼はメダカと同じ輝くサファイアブルー、
更に尾ひれに特徴があります。特にオスは成魚になると線状の薄いオレンジが発色します。メダカ系ですので、どちらか
と言うと水面付近で泳いでいることが多いようです。環境に馴染めば繁殖も可能とのことです。チャレンジしてみたいと
思います。お近くを通られる時には是非、お立ち寄りして戴いてご覧下さい。

ちなみにクラウンは王冠ではなく道化師の意味。尾ひれはまるでロケットの噴射のように見えます。
お気に入りのアイドルです。