久し振りに!

12月12日(日)に本当に久し振りに映画を観てきました。最近ところどころ好みが合って来た息子と
一緒にリドリー・スコット監督の話題作「ロビン・フッド」は期待通りの快作として楽しめました。
LAコンフィデンシャルでまじめで一直線の刑事役で始めてその存在を知ったラッセル・クロウ
いい役者になりました。イギリスの伝説の英雄ロビンをリアルにそして堂々と更に楽しく演じていました。
監督のリドリー・スコットは鬼才から巨匠へ上り詰めたように思います。今回も140分の長丁場を全く
緩みなく最後まで数々の見せ場の連続で観客を堪能させてくれました。

リドリー・スコットと言えばあのSFホラーの傑作「エイリアン」をはじめ多彩な作風で私の期待を裏切
らない数少ない監督の一人でアカデミー賞をとったラッセル・クロウの人気を不動にした最愛の妻子を
ローマ帝国の皇帝に殺され復讐を誓う剣闘士の物語「グラディエーター」ではローマのコロシアムのシーン
はあの往年の大スペクタル映画 ウィリアム・ワイラー監督の「ベン・ハー」を超えたと言わしめ、キリスト
教徒とイスラム教徒との因縁となった十字軍の戦いをオーランド・ブルームリーアム・ニーソン、ジェレミー
・アイアンズを起用した大スペクタクル映画の「キングダムオブヘブン」で更なる飛躍を見せたリドリー・
スコットは今回も十字軍の遠征でリチャード王が戦死する場面やクライマックスでドーバー海峡を埋め尽くす
フランス軍船団のシーンなど見せ場タップリの英雄伝説を見せてくれました。


このロビン・フッドの物語は過去にも様々な監督が当時の人気俳優を起用して度々映画化されてきました。
自分が見た作品では「ロビンとマリアン」これはショーン・コネリーのロビンとA・ヘップバーンのマリアン
で老境にさしかかった二人の愛がテーマ、またケヴィン・コスナーモーガン・フリーマンの競演の「ロビン
・フッド」もコスナーの軽快なアクションで楽しませてくれた作品でした。

今回のラッセル・クロウのロビンは勿論、前者二人に負けず劣らずですがマリアン役のケイト・ブランシェット
やロビンの義父となるマックス・フォン・シドー、脇役のウィリアム・ハートなども適役ですし、前の2作品
が悪代官を懲らしめるお馴染みのロビンの活躍と違い、ロビンが大衆に支持されシャーウッドの森に住む以前の
言わばロビン誕生の物語になっています。
弓の名手と言われたロビンの弓を射るシーンが特に秀逸です。久し振りに映画の世界にしばし現実を忘れ楽しま
せてもらいました。