1月の市民シアター

今年も映画館のない見附市に「映画の灯を!」を灯し続ける見附シネマ倶楽部は活動致します。
お正月は恒例の「寅さんシリーズ」の上映で初笑いをして下さい。今年のトップを飾るユーモアと
ペーソスの絶妙なバランス、山田洋次監督の「男はつらいよ 寅次郎と殿様」をお楽しみ下さい。

日時)平成24年1月29日(日)午後1:30より上映(混み合います。早めの来場をお願いします)
場所)見附市立図書館 視聴覚室(2F)
申込)不要、入場無料(先着順となります)
上映作品)「男はつらいよ 寅次郎と殿様」 監督 山田洋次 1977年(昭和52年)99分
出演)渥美 清、倍賞千恵子真野響子嵐寛寿郎下条正巳、前田 吟、三崎千恵子三木のり平
太宰久雄佐藤蛾次郎、笠 智衆 他

【あらすじ】
寅が旅先の愛媛県大洲の城下町で知り合った風変わりな老人(嵐寛寿郎)は実は大洲の殿様の末裔で・・・。
執事を演じる三木のり平との掛け合いも抱腹絶倒。殿様には過去に次男の恋人を身分違いと反対し勘当した
ことがあり、その後次男と結婚して死別した若き未亡人鞠子(真野響子)に謝りたいから探してくれと
言われた寅は飲んだ勢いで安請け合いしてしまった。それでも何とか探しだし、二人を逢わせようと奮闘するが・・・。

【見どころ】
市立図書館市民シアター正月の上映は恒例の「男はつらいよ」シリーズ19作目を上映致します。今年も寅さんで
初笑いスタートしましょう。とにかく殿様役の嵐寛寿郎が浮世離れしていて可笑し味があり、それでいて何となく
気品があり魅力的です。それに殿様の執事役の三木のり平の存在がたまらなく愉快で特に寅さんとの時代錯誤の
掛け合いは涙が出るほど笑わせてくれます。
そしてそれらと対照的にもの静かに薄幸の若き未亡人を演じる真野響子が素敵です。殿様の反対を押し切り息子と
結婚したが先立たれ健気に生きる鞠子(真野響子)に会い詫びたいと願う殿様の願いを叶えようと奮闘する心優しい
寅も例によって清楚な鞠子に惹かれて・・・。いつものように寅の見果てぬ夢と挫折をユーモラスに描きます。
とらやの面々、柴又の人々などお馴染みのレギュラー陣の息の合ったやりとりもいつもながら楽しい。また、若い
巡査役で寺尾 聰がほのぼのとした味で登場するのもお見逃しなく。撮影地も四国は愛媛県大洲市伊予市
松山市など見どころも満載です。笑わせるところはしっかりと笑わせ、泣かせるところはしんみりと、そして日本
各地の情景もしっかり捉えて美しく、山田洋次監督の手腕で世界一のシリーズとなった寅さんシリーズの1作を
お楽しみ下さい。
                                          見附シネマ倶楽部