梅雨空の下

昨日の日曜日は梅雨特有の曇天で蒸し暑い一日でした。その梅雨空の下、今町地区の若かりし頃の社交ダンスの
お仲間宅を訪問しました。皆、今回の決意に心からの賛同と応援を約束してくれました。本当に嬉しかったです。
三林町の知り合いも併せて訪問し、お話させて戴きました。これからの市議としてあるべき姿、しっかりと考えを
言葉で主張し行動する男を目指します。

話は違いますが最近公開された藤沢周平原作の隠し剣シリーズの映画化「必死剣鳥刺し」を観て来ました。久し振りに
骨太で時代劇の醍醐味を感じさせてくれた秀作です。オープニングの能舞台のリアルさと音響効果の冴えに引き込まれ
最後まで一気に見せてくれました。死なんと欲してして死ねず、一年の閉門謹慎に耐える武士の姿とそれを支える女の
凛とした美しさ。殆ど台詞を使わずしぐさや情景で二人の心を表現した演出とそれに答えた役者たち・・・。
そして閉門が解けても死した日々を静かに終えるはずだった男は思いを秘めたその温もりに触れ心を通わせ生きることを
望んだときに皮肉にも死が訪れる武士道の不条理・・・。


それにしても主演の豊川悦司の寡黙な剣客 そして心に秘めた強い意志をもつ武家の女の立ち居振る舞いや所作を見せて
くれた池脇千鶴、二人の存在感と見事な演技を堪能すると共に黒澤作品「椿三十郎」「用心棒」「七人の侍」などで
リアルで豪快な殺陣を考案した久世竜の流れを汲む久世浩の考え抜かれた殺陣、そして脇を固める吉川晃司と岸部一徳
などの存在感など藤沢ワールドを映像として堪能しました。

今年観た最高の映画と拍手を惜しみません。勿論、完璧なまでとは言い難い部分も有りますが原作を読んだ方々には納得
して戴ける出来映えと思います。この作品に出会えたことに感謝致します。